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2007年6月21日

腸内細菌が進化の決め手? マルカメムシ

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 カメムシは、世界中にたくさんいる昆虫の仲間です。臭いことで有名ですね。
 臭いだけでなく、別の理由で、カメムシは害虫とされることがあります。農作物を食い荒らすからです。
 すべてのカメムシが、農作物の害虫なのではありません。カメムシには、肉食性の種と、草食性の種がいます。肉食性の種は、もちろん、農作物など食べません。草食性の種の中に、農業の害虫がいます。残念ながら、そのような「害虫」の種は、数多いです。
 マルカメムシは、害虫とされるカメムシの一種です。主に、ダイズ(大豆)とアズキ(小豆)を食い荒らします。畑の作物以外では、クズ、ノダフジ、ヤマハギなどの、マメ科植物に付きます。元来は、野山で、これらの植物を食べていたのでしょう。
 ダイズもアズキも、日本原産の植物ではありません。千年以上も昔に、日本に導入されました。日本のマルカメムシは、それまで、ダイズやアズキを知らなかったわけです。どうやって、それらを食べるようになったのでしょうか?
 これまでは、「マルカメムシの遺伝子が変化することで、新しい植物に対応できるようになった」と考えられていました。ところが、つい先日、「そうではない」という研究結果が発表されました。「変化したのは、マルカメムシの腸内にいる細菌」だというのです。
 ヒトの腸内にも、細菌がいますね。ビフィズス菌などが有名です。ビフィズス菌は、ヒトの腸内環境を整えて、ヒトを健康にしてくれますね。同じように、マルカメムシの腸内にも、細菌がいます。細菌のおかげで、マルカメムシも、健康でいられます。この細菌が変化したことで、マルカメムシは、新しい植物を食べられるようになりました。
 マルカメムシの腸内細菌は、親から子へと受け渡されます。どうやって受け渡すのでしょう? なんと、親が、細菌入りのカプセルを、卵と一緒に産みつけます。子どもは、そのカプセルを食べて、細菌を取り入れます。これは、マルカメムシ類独特のやり方です。
 マルカメムシは、日本で、とても平凡なカメムシです。なのに、こんな大きな秘密が隠されていました。ぜひ、以下のページで、詳しい研究結果を御覧下さい。


 マルカメムシと腸内細菌のニュースは、以下のページに載っています。
 害虫化の要因は腸内細菌 産総研、マルカメムシで発見(フジサンケイ ビジネスアイ 2007/06/14)
 産総研、豆類の害虫は遺伝子ではなく腸内共生細菌によって決まることを発見(日本経済新聞社 2007/06/14)
 共生細菌による昆虫の害虫化の発見(産業技術研究所 2007/06/13)



図鑑↓↓↓↓↓には、マルカメムシや他のカメムシ30数種が掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


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