2007年7月23日
海中の一角獣【いっかくじゅう】? テングハギ
熱帯の海には、色とりどりの魚がいますね。温帯の魚を見慣れた目には、珍しく見えます。サンゴ礁の海には、色だけでなく、形も変わった魚がいますね。
テングハギは、そんな魚の一種です。顔に突起があります。この突起を、天狗の鼻に見立てたのでしょう。全体の形は、ちょっとカワハギに似ています。
ややこしいことに、テングカワハギという名の魚もいます。テングカワハギも、サンゴ礁の海に棲みます。テングハギとテングカワハギは、ときどき混同されます。似た点が多いからですね。けれども、両種はまったく別種です。テングハギは、ニザダイ科テングハギ属に属します。テングカワハギは、カワハギ科テングカワハギ属に属します。
テングハギ属には、他にも、顔に突起がある種がいます。ヒメテングハギ、ツマリテングハギなどです。でも、テングハギ属すべてに、突起があるわけではありません。ミヤコテングハギのように、突起がない種も多いです。
なぜ、テングハギの顔には、突起があるのでしょうか? この理由はわかっていません。「雄(オス)が雌(メス)に求愛する時に使う」という説があります。しかし、この説では、テングハギの雄にも雌にも突起がある理由が、説明できません。
突起は、幼魚の頃にはありません。成長とともに、突起が大きくなります。これからすれば、テングハギの突起は、成熟の度合を示すものとは言えそうです。
テングハギの仲間は、英語名をunicornfishといいます。「一角獣(ユニコーン)魚」という意味ですね。頭に一本の角があるという、伝説の獣にちなんでいます。日本名の「天狗」と共通した雰囲気なのは、面白いですね。どちらも伝説の存在です。
強そうな外見に反して、テングハギは、おとなしい魚です。海藻を主に食べるようです。このため、モズクの漁場を荒らすといわれることがあります。これには、確定的な証拠はありません。南の海では平凡な魚なのに、はっきりと生態がわかってはいません。
テングハギは、ダイバーに人気があります。ユーモラスな姿のためですね。サンゴ礁の海でダイビングする機会があったら、実物の彼らを見てみたいです。
過去の記事でも、サンゴ礁の海に棲む生き物を、いろいろ取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンゴ礁の海を守るナマコ(2006/7/22)
クマノミの親子関係(2005/10/31)
ニモのお父さんはお母さんだった?(2005/10/20)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、テングハギが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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