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2007年8月24日

クラゲは刺胞【しほう】動物? 腔腸【こうちょう】動物?

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 夏休みの終わりが近づいてきました。焦って宿題を始める頃ですね。私の子ども時代も、そうでした(笑) 最近は、宿題について、ネットで調べる人も多いでしょう。
 ネットで情報を探していると、矛盾した情報にあうことがありますね。同じ種の生き物が、違う分類をされている場合などです。よくある例に、クラゲの分類があります。
 クラゲの分類は、本やウェブサイトにより違います。刺胞動物となっているものと、腔腸動物となっているものとがあります。どちらが正しいのでしょうか?
 答えは、刺胞動物のほうです。腔腸動物とは、古い分類グループの名前です。
 刺胞動物には、クラゲ以外に、イソギンチャクや、サンゴなども属します。彼らの共通点は、刺胞という器官を持つことです。刺胞とは、小さな槍【やり】のようなものです。これで獲物を捕らえたり、敵から身を守ったりします。
 昔の腔腸動物というグループには、刺胞動物以外の生き物も、入れられていました。有櫛【ゆうしつ】動物というグループの生き物です。有櫛動物は、クシクラゲとも呼ばれます。髪をとかす櫛【くし】に似た器官(櫛板【しつばん】)があるためです。
 クシ「クラゲ」という名のとおり、以前は、刺胞動物のクラゲと、有櫛動物のクシクラゲは、区別されていませんでした。同じ分類グループだと思われていたのです。
 ところが、研究が進むにつれ、普通のクラゲとクシクラゲとは、まったく違う生き物だとわかってきました。そのため、刺胞動物と、有櫛動物とに分けられました。腔腸動物という分類グループは、解体されたわけです。
 クシクラゲには、刺胞がありません。これが、刺胞動物のクラゲとの、決定的な違いです。もう一つ、大きな違いとして、クシクラゲには櫛板があります。刺胞動物には、櫛板がありません。クシクラゲは、櫛板を泳ぐのに使います。
 生物学は、どんどん進歩しています。ここに挙げたように、昔は正しいとされたことが、今では正しくないとされることが、いくらでもあります。科学は、絶対的な教えではありません。常に変化するものです。調べものをする時には、注意が必要ですね。


 過去の記事でも、刺胞動物のクラゲや、有櫛動物のクシクラゲを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 新種のクシクラゲ? 発見(2007/6/13)
 鰹(カツオ)を連れてくるクラゲがいる?(2007/5/14)
 クラゲと付いてもクラゲでない? ツノクラゲ(2006/7/29)
 いそぎんちゃくって(2006/7/27)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、刺胞動物のクラゲと、有櫛動物のクシクラゲが、何種も掲載されています。
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ミズクラゲ(刺胞動物)、ツノクラゲ(有櫛動物)などです。ぜひご利用下さい。


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