図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2007年8月28日

ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?

ico_weather_hare.gif


 ネットや本で、生き物について調べると、困ったことにあいませんか? 同じ種なのに、分類が違うことなど、よくありますね。
 例えば、ホヤ(海鞘)という生き物がそうです。海の生き物ですね。北海道や東北地方では、食用にされます。植物のように見えますが、動物です。
 ウェブサイトや本により、ホヤは、分類が違います。脊索動物【せきさくどうぶつ】と書いてあるものと、原索動物【げんさくどうぶつ】と書いてあるものとがあります。どちらが正しいのでしょうか?
 最近の考えでは、脊索動物のほうが主流です。原索動物とは、少し昔に使われていた名前です。研究が進んだために、ホヤの仲間は、分類グループの名が変わりました。
 ホヤと近縁な生き物には、サルパ、ヒカリボヤ、ナメクジウオなどがいます。これらの生き物も、昔は、みな一緒に、原索動物とされていました。最近では、みな脊索動物とされています。ホヤ、サルパ、ヒカリボヤは、脊索動物門【せきさくどうぶつもん】の尾索動物亜門【びさくどうぶつあもん】に属します。ナメクジウオは、脊索動物門の頭索動物亜門【とうさくどうぶつあもん】に属します。
 私たちヒトは、脊索動物門の脊椎動物亜門【せきついどうぶつあもん】に属します。広く見れば、ヒトは、ホヤやサルパやナメクジウオと、同じ分類グループなわけですね。
 ホヤやサルパやナメクジウオが、ヒトを含む脊椎動物【せきついどうぶつ】と近縁なことは、だいぶ前からわかっていました。けれども、昔は、「脊椎動物と、脊椎骨がないホヤなどの間には、大きな隔たりがある」とされていました。そのため、ホヤやサルパやナメクジウオは、脊椎動物とは別の「原索動物」に入れられていたのです。
 近年の研究により、「『原索動物』は、脊椎動物から分けるほどのまとまりはない」とわかってきました。それで、同じ脊索動物とされるようになりました。
 生物学の世界では、こういうことがよくあります。一般の人にとっては、ややこしいですね。でも、研究が進むのは、世界中の学者さんが、懸命に働いている証拠です。


 過去の記事でも、ホヤの仲間の脊索動物【せきさくどうぶつ】を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 サルパとは、どんな生き物?(2007/5/31)
 原始的に見えても魚に近い? ホヤ(海鞘)(2006/8/28)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、マボヤ、アカボヤ、オオサルパ、ヒカリボヤ、ナメクジウオなどの脊索動物が掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


http://blog.zukan.net/blog/2007/08/28-822_1.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1063

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1063

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)