図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2007年9月 7日

イボガエル? いえツチガエルです

ico_weather_ame.gif


 皆さんがお住まいの地方に、通称イボガエルというカエルがいませんか? 日本の多くの地方で、そう呼ばれるカエルがいるようです。
 正式名称をイボガエルという種は、いません。そう呼ばれるのは、ヒキガエルか、ツチガエルのどちらかです。ツチガエルであることが、多いですね。
 ツチガエルというのは、正式な日本語の種名です。名のとおり、土色をしたカエルです。背中に、ぶつぶつと盛り上がった模様があります。これが、イボのように見えるため、イボガエルと呼ばれます。腹側には、イボはありませんが、ざらざらしています。
 ツチガエルは、見た目が良くありません。そのうえ、特異な匂いを出します。おかげで、嫌われがちです。「イボガエル(ツチガエル)に触ると、イボができる」と言われることもあります。けれども、これは迷信です。ツチガエルに触っても、イボはできません。
 ヒキガエルの子どもが、ツチガエルだと思っている人がいます。たしかに、ツチガエルは、小型のヒキガエルに似ています。しかし、ツチガエルとヒキガエルとは、別の種です。
 ツチガエルの生態は、変わっています。幼生(おたまじゃくし)のままで、冬を越すのです。おたまじゃくしといえば、普通は、春から夏にいるものですね。ツチガエルのおたまじゃくしは、秋にも見られます。ほとんどの幼生は、そのまま越冬して、翌年、カエルになります。なかには、その年のうちにカエルになるものも、いるようです。
 日本本土のカエルで、こんな生態を持つのは、他には、ウシガエルだけです。そうなる理由は、わかっていません。幼生でも、冬の厳しさは変わらないはずです。
 この二種の幼生には、共通点があります。それは、「親と比べて大きい」ことです。ツチガエルの場合、親のカエルは、6cmほどにしかなりません。なのに、おたまじゃくしは、8cmほどになることがあります。親のほうが、小さいことがあるのですね。
 こんなに大きくなるのは、おそらく、冬を乗り切るためでしょう。だから、越冬する二種の幼生が、やたらに大きいのだと思います。小さなツチガエルが、いつ頃、どうやって、こんな生態を身に付けたのでしょうか? 謎が解ける日が待たれますね。


 過去の記事で、ヒキガエルとウシガエルを取り上げています。また、その他のカエルも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 「トノサマガエルの謎(2007/5/21)
 月にヒキガエルがいる?(2006/10/21)
 妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)(2006/8/7)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ツチガエルが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

http://blog.zukan.net/blog/2007/09/07-97.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1094

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1094

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)