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2007年9月17日

春と秋しか行動しない? ジムグリ

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 暑さ寒さも彼岸まで、と言いますね。体感的には、この言い伝えは正しいです。秋のお彼岸の後には、暑さが引きますよね。ほっとします。
 ヒト以外の生き物でも、ほっとするものがいます。すべての生き物が、夏に活発になるわけではありません。なかには、夏眠【かみん】する生き物もいます。
 夏眠とは、暑い時期に、ひたすら眠り続けることです。食事や移動など、普段の行動を、一切しません。冬眠の夏版ですね。暑すぎるのも、不利益になるからです。
 日本にも、夏眠する生き物がいます。例えば、ジムグリがそうです。
 ジムグリは、ヘビの一種です。毒ヘビではありません。ヒトには無害です。南西諸島以外の、ほぼ日本全国に分布します。田畑など、人間の身近にも棲みます。
 なぜ、ジムグリは夏眠するのでしょうか? 暑さが苦手だからでしょうか?
 暑さだけが、原因ではありません。他の大きな原因として、食べ物があります。
 ジムグリの主食は、ネズミとモグラです。特に、ネズミの子が好物です。土の中のネズミの巣を襲って、子ネズミを食べます。同じく、土中にいるモグラも、襲って食べます。
 ネズミは、春と秋に繁殖します。つまり、子ネズミは、春と秋にしかいません。ジムグリにとって、冬と夏は等しく「食べ物がない時期」なのですね。このために、冬は冬眠し、夏は夏眠して、エネルギーを節約していると考えられます。
 ジムグリという名は、「地潜り」に由来します。地面に潜ることが多いからです。食べ物が地中にいれば、当然ですね。暑さを避けるために、地中に潜ることもあります。
 南西諸島にジムグリがいないのは、土中に巣を作るネズミが、ほとんどいないからでしょう。南西諸島には、モグラの仲間もいません。これでは、食べ物がありませんね。
 日本国内では、ジムグリは、たいへん平凡なヘビです。けれども、世界的には、そうではありません。ジムグリは、日本固有種です。日本にいるものが絶滅したら、すなわち種の絶滅です。そうなったら、ネズミが大繁殖して、大被害が出るかも知れません。
 平凡な種こそ、大切にすべきですね。ジムグリは、日本の生態系を支える存在です。


 過去の記事で、他のヘビも取り上げています。また、ネズミやモグラも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 マムシは「出産」する?(2007/08/31) 
 人に化ける蛇(ヘビ)? アカマタ(2007/08/20)
 日本はモグラの標本国?(2007/1/26)
 新種発見! トゲネズミ(2006/7/10)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ジムグリが掲載されています。
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