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2007年9月24日

ハチクマはスズメバチの天敵?

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 秋になると、スズメバチの被害にあったというニュースが出ますね。スズメバチは、ヒトをも恐れさせる昆虫です。天敵はいないのでしょうか?
 スズメバチも、無敵ではありません。例えば、クマ(熊)は、ハチ(蜂)を襲いますね。他に、意外なところにも、敵がいます。なんと、鳥の一種です。
 ハチクマという、タカ(鷹)の一種がいます。タカは、他の動物を襲って食べる猛禽【もうきん】ですね。小鳥や、ネズミなどの小動物が、よく襲われます。
 ところが、ハチクマが食べるのは、ハチの仲間がほとんどです。強力なスズメバチでさえ、襲います。刺されないのでしょうか? もちろん、防御の仕組みがあります。彼らの顔には、堅い羽毛がしっかり生えています。おかげで、ハチに刺されません。
 ハチクマは、日本では夏鳥です。初夏に日本にやってきて、秋に去ります。ちょうど、ハチの多い季節に、日本にいるのですね。冬は、南の国で過ごします。熱帯の国には、一年中、ハチがいるからでしょう。
 ハチクマの繁殖期は、他のタカ類よりも遅いです。地域によりますが、子育ての最盛期は、七月頃のようです。これは、ハチが多い季節に合わせているといわれます。ハチクマの雛【ひな】も、ハチを食べるのですね。雛は、蜜【みつ】がたっぷりのハチの巣や、ハチの幼虫を与えられて、すくすく育ちます。
 ハチクマは、ハチを食べることに、特化しています。ハチクマという名も、そこから来ました。「ハチを食べるクマタカ」という意味です。姿がクマタカに似ているからです。
 ハチ以外のものも、多少、ハチクマは食べます。しかし、ハチへの依存度は圧倒的です。なぜ、ここまで、ハチに依存するようになったのでしょうか? この理由は、不明です。
 鳥にとって、昆虫は、一般的な食べ物です。ハチを食べること自体は、不思議ではありません。ハチクマの場合は、猛禽なのに、ハチばかり食べることが不思議です。
 このように、特定の食べ物にこだわるのは、絶滅しやすい生き物です。食べ物がなくなりやすいからです。ハチクマの飛翔が、いつまでも見られるようにしたいですね。


 過去の記事でも、ハチクマと同じ猛禽【もうきん】を取り上げています。また、ハチクマの餌になるスズメバチなども取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 トンビは猛禽【もうきん】か?(2006/11/17)
 アシナガバチは紙の工芸家?(2006/9/22)
 スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)

などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ハチクマが掲載されています。
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コメント

Posted by 増田哲丈 at 2011年4月17日 18:47

僕は長野市に住んでいます。
僕はこのハチクマを使って、
今、アメリカ等の海外で問題になっている、セイヨウクロスズメバチやヨーロッパクロスズメバチ、キオビクロスズメバチの天敵として、導入して放そうと思っています。こういう考えはいけないでしょうか、

Posted by 松沢 千鶴 at 2011年4月22日 13:47

 コメントありがとうございます > 増田さん。


 「外来種を駆除するために、その外来種の天敵を導入して、放す」のは、一つの考えとして、ありだと思います。
 ただし、これには、慎重さが必要でしょう。
 「天敵を導入したつもりが、その動物が、別の生き物のほうを、多く食べてしまった」例が、あるからです。


 本来の分布地ではないところに、ある生き物を放った場合、どのような影響があるのか、しっかり見極める必要があります。
 安易に、導入すればよい、というものではないでしょう。

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