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2007年10月 1日

ヤスデが列車を止める?

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 ヤスデという虫がいますね。ムカデに似て、違う生き物です。ヤスデとムカデの差については、以前、このブログでも取り上げました。(ムカデとヤスデはどう違う?(2006/10/15)) どちらも、人に嫌われますね。でも、両方とも、必要な生き物です。
 ヤスデは、森林の掃除屋として、欠かせません。彼らは、森林の落ち葉や、菌類(キノコの仲間)、動物の死体などを食べます。要するに、「森林の地面に落ちているもの」を食べます。彼らが片付けてくれるおかげで、森林の地面はきれいになります。
 ヤスデは、森林の成り立ちにも、貢献しています。森林の根本を支えるのは、じつは落ち葉です。その落ち葉の分解に、ヤスデは深く関わっています。
 森林の落ち葉は、菌類によって分解されて、腐葉土になります。腐葉土は、植物の栄養になります。栄養が行き渡れば、木々が育ちます。その木々が、また葉を落とします。この循環があるからこそ、森林が成り立つのですね。
 ヤスデが加わることで、この循環は、うまく回っています。ヤスデが落ち葉を食べて、糞をしますね。糞になった落ち葉は、細かく砕かれています。菌類が分解しやすい状態です。おかげで、菌類がどんどん働いて、分解が進みます。
 もしも、ヤスデがいなければ、落ち葉の分解が進みにくいでしょう。すると、腐葉土の生産量が減ります。腐葉土が減れば、植物の栄養が、減ってしまいますね。
 前記のとおり、ヤスデは、とても役に立つ生き物です。しかし、時には、ヒトの迷惑になることもあります。有名なのが、キシャヤスデの被害です。
 キシャヤスデは、八年ごとに大発生します。大発生の時は、線路を覆いつくして、列車を止めるほどになります。だから、「汽車ヤスデ」と名づけられました。
 なぜ、キシャヤスデは、八年ごとに大発生するのでしょうか? どうやら、彼らの繁殖期と関係あることが、わかってきました。けれども、まだ、完全には謎が解けていません。キシャヤスデに限らず、ヤスデ類の生態には、謎が多いです。
 ヤスデが嫌いでも、むやみに殺すのはやめましょう。彼らは、森林を支える存在です。


 キシャヤスデの研究をしている方のウェブサイトが、以下にあります。キシャヤスデについて、詳しく載っています。よろしければ、お読み下さい。
 できれば、キシャヤスデを見つけたら、下記の記事を書いた方に、連絡をしてあげて下さい。きっと、喜ばれると思います。
キシャヤスデ大発生の謎 【森林総合研究所】 


 過去の記事でも、ムカデやヤスデの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 実在する猫バス? ゲジゲジ(2007/3/9) 
 ムカデとヤスデはどう違う?(2006/10/15)



図鑑↓↓↓↓↓には、ヤスデの一種、ヤケヤスデが掲載されています。
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コメント

Posted by チョモ at 2007年10月 1日 10:43

こんにちは、1匹の大きさが3~4cmのヤスデでも大量発生すると汽車を止めてしまうのですね。
それでキシャヤスデとは、面白いネーミングですね。
”キシャヤスデ大発生の謎 【森林総合研究所】”で写真を見ましたが、大発生のキシャヤスデには遭遇したくないと思いました。
P.S
過去の記事のリンクが別の記事になってますよ。

Posted by 松沢 千鶴 at 2007年10月 3日 16:19

 いつもコメントありがとうございます > チョモさん。


 キシャヤスデという名前は、面白いですよね。インパクトがありますし、生態を表わした良い名だと思います。
 キシャヤスデが大発生した時、列車が滑らないようにするために、ヤスデを払う「ヤスデブラシ」を付けたという話も聞きました。


 リンクの御指摘、ありがとうございます。お恥ずかしいです。後で直しておきますね。

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