2007年10月11日
「ファーブルにまなぶ」、虫の声の聴き方?
子どもの頃、「『ファーブル昆虫記』を夢中で読んだ」方は、多いでしょう。私も、その一人です。ファーブルは、フランス人なのに、日本で著名な昆虫研究者です。
今、日本で、ファーブルを記念する展覧会が開かれています。「ファーブルにまなぶ」展です。東京の国立科学博物館で、開催中です。
地方にお住まいの方、「また東京?」と、がっかりしないで下さい。この展覧会は、各地を巡回します。東京の後は、福岡・滋賀・兵庫を回ります。
私は、東京で、この展覧会を観てきました。小規模ながら、とても内容が濃いです。
会場は、第一会場と第二会場に分かれていました。第一会場では、ファーブルの人生と、彼が研究した昆虫たちが、紹介されています。第二会場では、現在の昆虫学の成果が、紹介されています。ファーブルに触発されて、発展したものです。
第一会場では、ファーブルの博学ぶりに驚きました。昆虫ではありませんが、彼の描いたキノコの絵は、必見です。精妙で、美しいです。立派なプロの画家ですね。
『昆虫記』でお馴染みのフンコロガシ(タマオシコガネ)など、たくさんの昆虫の標本があります。ファーブルにはわからなかった、昆虫の秘密も、解き明かされています。
例えば、ファーブルは、オオクジャクガというガ(蛾)の一種を研究しました。このガの雌(メス)が、何かの匂いを出して、雄(オス)を引き寄せることを発見しました。けれども、彼には、「その匂い物質が何か」までは、わかりませんでした。
現在では、フェロモンと呼ばれる物質であることが、わかっています。フェロモンの詳しい構造は、まだ解明できていません。
第二会場では、日本のハチ(蜂)学の紹介が、面白かったですね。単独生活だったハチが、なぜ、ミツバチのような集団生活になったのか、解明されつつあります。
日本のハチ学は、三人の学者によって、大きく発展しました。三人とも、『ファーブル昆虫記』に感銘して、ハチ学を志したそうです。ファーブルは、「日本の昆虫学の父」かも知れません。彼は、「虫の語る虫の生活」を聴き取った人なのでしょう。
「ファーブルにまなぶ」展には、専用のウェブページがあります。詳しい情報は、以下のページからどうぞ。
ファーブルにまなぶ(国立科学博物館のサイト内)
「ファーブルにまなぶ」展の会場となる各博物館のウェブサイトは、以下にあります。残念ながら、北海道での会期は、すでに終了しています。が、会場だった北海道大学総合博物館のサイト内に、展覧会の記録があります。
北海道大学総合博物館
国立科学博物館
北九州市立いのちのたび博物館
滋賀県立琵琶湖博物館
兵庫県立人と自然の博物館
松沢千鶴
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