2007年10月15日
アマツバメは世界最速の鳥?
鳥の中で、一番速く飛ぶのは、どの種でしょうか? それは、アマツバメではないかと推測されています。ツバメと似ているものの、別種の鳥です。
アマツバメとツバメとは、名前も、姿も似ています。けれども、分類上は、遠縁です。アマツバメは、アマツバメ目アマツバメ科に属します。普通のツバメは、スズメ目ツバメ科に属します。似ているのは、「他人の空似」です。
アマツバメは、どのくらいの速さで飛ぶのでしょうか? 正確なところは、わかっていません。動きが速すぎるため、速度が計れないのですね。彼らが近くを飛ぶと、鋭い風切り音がするそうです。とんでもない速さなのは、確かでしょう。一説では、アマツバメの仲間のハリオアマツバメが、時速200kmほどで飛ぶといいます。
日本にも、アマツバメは分布しています。夏鳥で、春から秋にしか見られません。ただし、アマツバメの仲間のヒメアマツバメは、一年中日本にいます。
普段、アマツバメは、高い空を飛ぶことが多いです。だから、人目に付きにくいのですね。雨の日は、低く飛ぶことが多いようです。そのため、平地では、雨の日に見られる率が高いです。「雨燕」という名は、ここから付いたようです。
アマツバメは、ハチドリと並んで、「最も空中生活に適応した鳥」といわれます。生活時間のほとんどを、空中で過ごします。食事も、交尾も、睡眠さえも、飛びながらすることができます。水浴びの時も、空中から、一瞬、水に浸かるだけです。
さすがに、子育ては、空中ではできません。卵と雛【ひな】は、飛べませんから。崖【がけ】などに巣を作って、卵を産みます。ヒメアマツバメは、人家にも巣を作ります。
アマツバメは、飛ぶのが速いだけではありません。空中のアクロバットスターですね。そのかわり、脚が弱いです。歩くというより、「しがみつく」ことしかできません。
こんな不思議な鳥が、日本で見られるなんて、嬉しいですね。春と秋は、彼らを見る好機です。渡りのために、平地に来るからです。夏は、繁殖のために、高山や海岸の崖地にいます。長旅をする彼らを、温かく見守ってあげましょう。
過去の記事で、アマツバメに似たツバメを取り上げています。また、最近の研究で、アマツバメに近縁といわれるヨタカも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヨタカは醜い鳥か?(2006/7/14)
渡るツバメ、越冬するツバメ(2005/10/17)
図鑑↓↓↓↓↓には、アマツバメが掲載されています。
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松沢千鶴
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