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2007年11月 5日

死滅回遊魚【しめつかいゆうぎょ】とは、どんな魚?

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 だんだん寒くなってきましたね。季節は、海の中にもめぐります。
 例えば、伊豆の海を見てみましょう。伊豆は、ダイビングスポットとして人気です。おかげで、たくさんの種の魚が、ダイバーに観察されています。
 初夏から初冬にかけて、伊豆では、きれいな魚がたくさん見られます。クマノミ、ハマクマノミ、ツノダシ、タテジマキンチャクダイなどです。これらの多くは、サンゴ礁に棲む魚です。本来、もっと南の海にいるものたちです。
 温かいとはいえ、伊豆の海は、サンゴ礁ができるほどではありません。なぜ、サンゴ礁の魚が、伊豆にいるのでしょうか?
 彼らは、南の海からやってきます。海流に乗ってくるのです。伊豆の場合なら、黒潮ですね。日本の太平洋岸を通る暖流です。
 伊豆の海でも、初夏から初冬にかけては、かなり温かいです。南の海の魚が、普通に暮らせます。ところが、温度が下がってくると、そうはいきません。南海生まれの魚たちは、大部分が、冬に死んでしまいます。春になると、南から、新しい幼魚たちがやってきます。
 このような魚を、死滅回遊魚と呼びます。死滅しては、新たに回遊してくることを、繰り返すからです。死滅回遊魚は、南海の魚とは限りません。けれども、日本近海では、「南から北へ来て、冬に死滅する魚」が、こう呼ばれることが多いです。
 死滅回遊は、無駄なことに見えますね。なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
 同じ場所では、生きられる数が、限られるからです。すみかが足りないものは、別の場所へ、すみかを求めるしかありません。そうなるのは、たいてい、新たに生まれた幼魚です。彼らは、生きるために旅立ちます。死滅するために、旅するのではありません。
 たまたま、行き着いた先が、生きるのに適さない場所ですと、死滅回遊になってしまいます。でも、中には、生きやすい場所に着くものもいるでしょう。ひょっとして、そこは、思わぬ新天地かも知れません。リスクがあっても、旅立つ利点があります。
 自然は厳しいです。どの生き物も、その中で、精一杯、生きているのでしょう。

 過去の記事でも、サンゴ礁に棲む魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 海中の一角獣【いっかくじゅう】? テングハギ(2007/7/23)
 クマノミの親子関係(2005/10/31)
 ニモのお父さんはお母さんだった?(2005/10/28)   などです。
   


図鑑↓↓↓↓↓には、サンゴ礁の魚として、クマノミ、ハマクマノミ、タテジマキンチャクダイ、ツノダシ、テングハギ、バラフエダイなどが掲載されています。
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   魚類に関するニュースが二つありました。良いニュースと悪いニュースです。 ...

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