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2007年11月 8日

琵琶湖で発見された「エンツイ」とは、どんな魚?

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 また、悲しいニュースがありました。「琵琶湖で、新たな外来種の魚が発見された」と報道されましたね。「エンツイ」と呼ばれる魚です。
 「エンツイ」とは、魚の原産地の、中国での名です。日本語の名は、ありません。日本には、本来、分布しないからですね。
 もとの中国語からすれば、「エンツイ」とは、だいぶ「なまった」発音です。「エンツュイ」、「エンツユイ」、「エンチュイ」などとも呼ばれます。
 より正確には、「イェン・ツー・ユイ」という感じに発音します。漢字で書けば、「臙脂魚」です。まれに、成魚が臙脂【えんじ】色になるため、このように名づけられたのでしょう。ラテン語の学名を、Myxocyprinus asiaticusといいます。
 エンツイ改めイェンツーユイは、コイ目に属します。広い意味では、コイの仲間ですね。けれども、コイと違って、コイ科ではありません。コイ目サッカー科に属します。サッカーとは、球技のサッカーsoccerではありませんよ(笑)サッカーsuckerという名の魚がいるのです。主に、北米に分布する魚のグループです。
 イェンツーユイは、中国の長江流域に分布します。サッカー科の中で、唯一、北米以外に分布する種です。なぜ、一種だけこんなに離れているのかは、わかっていません。
 今回見つかったイェンツーユイを、写真で見ると、奇妙な形をしていますね。背中が高く盛り上がっています。そこに、大きな背びれが付いています。これは、幼魚の姿です。成魚は、スマートな形です。普通の魚と変わりません。
 イェンツーユイは、観賞魚として、日本に輸入されています。確かに、幼魚の形は、面白いですね。しかし、成魚が、1mを越えるほど大きくなることを、忘れてはいけません。「それほどの大型魚を飼う」と覚悟ができなければ、飼うべきではありません。
 外来種自身には、罪はありません。いつも、ここのブログに書いているとおりですね。ペットを売る人、買う人、管理する人など、みんなの責任が、問われています。


 琵琶湖で発見された「エンツイ」改め「イェンツーユイ」のニュースは、以下にあります。
 琵琶湖で中国産外来魚を捕獲 「エンツイ」を初確認(京都新聞 2007/11/05)


 「エンツイ」こと「イェンツーユイ」のニュースは、他にも、以下のようなものがあります。レコードチャイナの写真を見ますと、「臙脂魚」(臙脂【えんじ】色の魚)や「美人魚」の名が納得できますね。
 獅子顔の巨大怪魚、出現―四川省ろう中市(レコードチャイナ 2007/05/08)
 安徽:15万尾の「臙脂魚」を長江に放流(livedoorニュース 2007/04/23)
 漁師が長江で未知の魚を捕獲、俗称は「アジア美人魚」―重慶市(レコードチャイナ 2006/12/13)


 過去の記事でも、外来種について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ワニに見えてもワニじゃない、ガーパイク(2006/09/16)
 オオトカゲは危険生物?(2006/08/22)
 飼う前によく考えましょう、カミツキガメとワニガメ(2006/04/5)
 ミドリガメ(アカミミガメ)から病気がうつるのは本当?(2006/03/13)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、コイ、タナゴ、ドジョウなど、コイ目の魚が十種以上掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。


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