2007年11月16日
海中のオブジェ? パイプウニ
小笠原諸島や、南西諸島には、珍しい生き物が多いですね。陸以上に、海の中が、生き物の宝庫です。中には、とても生き物とは思えないものもいます。
パイプウニは、そんな生き物の一種です。名のとおり、ウニの仲間です。棘がパイプのように太いため、こんな名が付きました。生きている時には、丸い球に、ペンをたくさん刺したように見えます。前衛芸術のオブジェみたいです。
英語では、パイプウニを、pencil urchinと呼ぶようです。「鉛筆ウニ」という意味ですね。どこの国の人が見ても、この姿が印象的なのでしょう。
ウニの棘は、身を守るためにあります。こんな棘では、武器にならなさそうですね? しかも、動きにくそうです。なぜ、パイプウニは、こんな棘になったのでしょう?
この理由は、わかっていません。「パイプ棘」でも、武器にならないことはないようです。他のウニと同じく、ちゃんと海底を這って動きます。でなければ、とっくに滅びているはずですね。多くのウニと同様、彼らは夜行性です。昼は、岩陰などに隠れています。
一説では、パイプウニは、有毒だといいます。棘に毒があり、例えばヒトが触ると、かぶれることがあるそうです。棘が鋭くない分、毒で補っているのかも知れません。
パイプウニの毒については、よくわかっていません。「毒はない」という説もあります。念のため、生きている個体には、素手で触らないほうがいいでしょう。
パイプウニのように、太い棘を持つウニは、他にもいます。ノコギリウニ、マツカサウニ、バクダンウニなどです。多くが、南方系の種です。サンゴ礁の海では、太い棘に、何か利点があるのでしょうか? これも、謎の一つです。
パイプウニには、ミツカドパイプウニという近縁種がいます。姿は、パイプウニとそっくりです。棘の横断面が、三角形になっていることで、区別できるそうです。でも、野外で区別するのは、難しいですね。
ミツカドパイプウニは、日本近海では、小笠原にしかいないようです。貴重な種ですね。このような種がいることが、小笠原が「東洋のガラパゴス」である証拠でしょう。
過去の記事でも、ウニの仲間を取り上げています。また、小笠原にいる生き物も取り上げています、よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/02)
棘だけでは足りない? ウニの防御作戦(2007/8/11)
アオウミガメは、どこが青いか?(2007/5/11)
雌(メス)しかいないトカゲがいる?(2007/3/6)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/3/13)
図鑑↓↓↓↓↓には、パイプウニは掲載されています。その他にも、バフンウニ、ムラサキウニ、ラッパウニなどのウニが載っています。
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松沢千鶴
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