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2007年11月26日

カサゴ(笠子)は、似たもの同士の一族

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 カサゴは、磯釣りの対象になる魚ですね。岩場にいる魚らしく、ごつごつした姿をしています。海中では、海藻の生えた岩にそっくりです。
 じつは、カサゴと呼ばれる魚は、一種ではありません。いくつもの種が含まれます。アヤメカサゴ、フサカサゴ、ユメカサゴ、イズカサゴなどです。ややこしいことに、単に「カサゴ」という種名の魚もいます。おおむね、フサカサゴ科フサカサゴ亜科に属する種が、まとめてカサゴと呼ばれます。
 カサゴの仲間は、どれもよく似ています。種によって、分布する海域や、生息する深度が、少しずつ違います。そうやって、棲み分けているのですね。
 例えば、フサカサゴは、本州中部以南の暖かい海に分布します。普通の「カサゴ」は、もう少し寒い海にもいます。北海道南部以南に分布します。
 棲み分けているとはいえ、カサゴの仲間は、似た種が、同じような場所に棲むことが多いです。しかも、同じ種でも、体色などに幅があります。真っ赤に見えるものと、真っ黒に見えるものとが、まったく同じ種、ということもあります。
 おかげで、カサゴの仲間は、分類が難しいです。「うっかりすると、カサゴに間違うくらい似ている」ために、ウッカリカサゴと名づけられた種がいるくらいです。冗談みたいですが、「ウッカリカサゴ」が正式な種名です。
 「カサゴ一族」が似ているのは、みな、似た生活をするからです。海底の岩礁域で、あまり動きません。エビや小魚などの獲物を、待ち伏せて捕らえます。待ち伏せるのに、目立っては困りますね。だから、「カサゴ一族」は、全員、海底の岩に似ています。
 カサゴの仲間は、食用魚としても知られます。どれも、白身の魚ですね。白身なのは、生態と関係しています。魚の白い筋肉は、瞬発力に優れた筋肉です。「じーっと待ち伏せていて、獲物が近づいたら、すばやく捕らえる」という動きに適しています。
 だいたい、秋から冬にかけてが、カサゴの仲間の旬【しゅん】です。ちょうど、これからの季節ですね。煮つけや鍋物が美味しいです。どうぞ、御賞味下さい。


 過去の記事でも、秋から冬に美味しい魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ハマチはブリの子か?(2007/1/19)
 秋に美味しい鰍【かじか】(2006/11/13) 
 アンコウは釣りの名手(2006/1/27) などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、カサゴとオニカサゴも掲載されています。
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