千両万両があるなら、十両百両もある?
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お正月には、多くの植物が、飾りとして使われます。よく使われるものに、センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)がありますね。おめでたい名前だからでしょう。
千両や万両があるなら、十両や百両という植物もあるでしょうか? あります。
十両は、ヤブコウジの別名です。百両は、カラタチバナの別名です。どちらも、常緑の植物です。冬に赤い果実をつけます。センリョウやマンリョウと同じですね。
ヤブコウジとカラタチバナは、センリョウやマンリョウと比べて、果実の数が少ないです。このために、「千」・「万」に対して、「十」・「百」なのでしょう。
果実の数が少ないのは、ヤブコウジとカラタチバナが、小さい植物だからです。ヤブコウジなど、高さが20cmほどにしかなりません。カラタチバナも、せいぜい50cm程度です。驚いたことに、両種とも、これでも樹木です。草ではありません。
こんなに小さくては、樹木の意味がなさそうですね。樹木は、高くなることで、大量の日光を得られます。けれども、ヤブコウジやカラタチバナは、他の樹木のはるか下です。しかも、両種とも、樹林内に生えます。どうやって、日光を得るのでしょうか?
じつは、ヤブコウジやカラタチバナは、少ない日光でも、生きられる仕組みを持ちます。
仕組みの一つは、小さいことです。小さければ、必要な栄養は、少なくて済みますね。もう一つは、葉の寿命が長いことです。一枚の葉が、何年も付いています。一度に受ける量が少ないかわり、時間を長くして、量を確保するのですね。
ヤブコウジの場合は、他の技も持ちます。「地下茎を伸ばす」技です。地下茎は、日光の当たる場所で、芽を出します。そこから、新しい木が生えます。少しずつでも、日の当たる場所へ伸びてゆけば、全体としては、より日光の多い場所へ、移動できます。
ヤブコウジと、カラタチバナ、マンリョウは、とても近縁です。同じヤブコウジ科ヤブコウジ属に属します。センリョウだけが、センリョウ科に属します。ヤブコウジ科とは、遠縁です。外見が似ているのに、一つだけ仲間外れです。
お正月には、千両万両、十両百両と、全部並んだほうが、縁起が良さそうですね。
過去の記事でも、お正月に縁のある植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
センリョウとマンリョウはどう違う?(2007/01/08)
新年の神さまはユズリハに乗ってくる?(2007/01/05)
羽根突きの羽根の原点? ツクバネ(2006/01/04)
代々の実が付くおめでたい果実、ダイダイ(2005/12/31)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、センリョウ、マンリョウ、ヤブコウジが掲載されています。
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