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2007年12月 3日

クリスマスローズはクリスマスに咲かない?

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 早くも、街に、クリスマスソングが流れていますね。花屋さんの店先も、華やかさで一杯です。今の日本では、次々に、新しい園芸植物が紹介されますね。
 最近、目に付くのは、「クリスマスローズ」という植物です。もともと、ヨーロッパで、園芸用に珍重されました。花の少ないクリスマスの頃に、花が咲くからです。日本では、めったに見られない園芸植物でした。それが、ここ数年で、急激に普及しました。
 ローズと言っても、バラ科の植物ではありません。キンポウゲ科に属します。ややこしいことに、「クリスマスローズ」と呼ばれるものには、複数の種が含まれます。
 本来、クリスマスローズと呼ばれたのは、ラテン語の学名を、Helleborus niger【ヘレボルス・ニゲル】という種でした。この種は、確かに、クリスマスの頃に花が咲きます。
 日本に移入された「クリスマスローズ」には、ニゲル以外の種が多いです。Helleborus orientalis【ヘレボルス・オリエンタリス】という種が、多くを占めました。同じヘレボルス属ですが、ニゲルとは、別種です。英語では、レンテンローズLenten roseと呼ばれます。
 レンテンローズは、クリスマスの頃には咲きません。二月から三月頃に咲きます。ちょうど、その頃が、英語でLentというお祭りの季節です。
 レンテンローズ(H.オリエンタリス)は、本来のクリスマスローズ(H.ニゲル)と似ています。このため、日本では、両種が混同されました。園芸店で「クリスマスローズ」と言われて買ったのに、クリスマスに花が咲かないことがあるわけです。
 さらに、ややこしいことがあります。ヘレボルス属には、他にもたくさんの種があります。それらの種を、ニゲルやオリエンタリスと交配して、新しい品種が、どんどん作られています。今や、純粋なニゲルやオリエンタリスは、とても少ないです。
 売られる「クリスマスローズ」の大部分は、このように作られた園芸品種です。ですから、花期も、花の色も、形も、多様です。そのこと自体は、悪くありません。
 けれども、買うほうは、迷いますよね。「クリスマスローズ」を買う時には、花期や花色や世話の仕方などを、しっかりと聴いてからにしましょう。


 過去の記事でも、クリスマスにちなんだ植物を紹介しています。園芸品種の「クリスマスローズ」の写真もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ポインセチアはクリスマスの花?(2006/12/14)
 コデマリとクリスマスローズ(2006/5/17)
 西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)
 クリスマスの飾りは豊饒【ほうじょう】のしるし、ヤドリギ(2005/12/12)
 クリスマスツリーはモミではない?(2005/11/28)
   


図鑑↓↓↓↓↓には、クリスマスローズが掲載されています。
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