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2007年12月 7日

太り過ぎで飛べないカモがいる?




 各地で、冬鳥の便りが聞かれますね。冬鳥とは、夏に日本におらず、冬を日本で過ごす渡り鳥のことです。冬鳥としては、ハクチョウやカモの仲間が有名です。
 カモの仲間は、一般の人にも、馴染み深いですね。住宅地の水場にも、飛来することが多いからです。マガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロなどが、よく見られます。彼らは、比較的、ヒトを恐れません。
 パンくずなどを投げると、彼らは、喜んで寄ってきます。そういう様子は、かわいいですね。つい、たくさんの餌をやりたくなります。
 ところが、これが問題になっています。ヒトから餌をもらい過ぎて、肥満になってしまうカモがいるのです。決して、見過ごせる問題ではありません。
 太り過ぎれば、動きがにぶくなります。ネコなどの敵に、襲われる率が高くなります。無残なカモの遺骸が見つかることが、珍しくありません。冬の間、毎日、そんな遺骸が見つかる場所もあるそうです。東京・上野の不忍池【しのばずのいけ】などが、そうです。
 もっと深刻な問題もあります。太り過ぎたカモが、飛びにくくなることです。春、生まれ故郷へ、飛んでいけなくなるかも知れません。そうなったら、自然のサイクルを乱すことになります。カモだけではなく、他の生き物にも、影響があるでしょう。
 生き物をかわいがるのは、良いことです。けれども、やり方を間違えたら、虐待になってしまいます。「餌をやり過ぎて肥満にする」のは、明らかに、虐待の部類です。
 野生の生き物には、基本的に、餌をやるべきではありません。ただ、杓子定規に考えるのも、良くないと思います。野生の生き物と触れ合うことは、人間に、良い影響をもたらすからです。生命や、私たちの住む環境について、考える機会が得られます。
 要するに、「やり過ぎることは悪い」ということでしょう。野生生活に支障をきたさない程度なら、餌をやることを大目に見る社会であって欲しいです。
 しかし、都会の池などでは、カモに餌をやる人が、あまりに多いのでしょう。人口の多い地域では、カモへの餌やり禁止にしたほうが、カモのためになりそうです。


 肥満したカモの問題は、以下のページで報道されています。
 肥満 飛べないカモ 野良ネコの餌食 渡りにも影響か(東京新聞、2007/12/05) 


 過去の記事でも、カモの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カモ、カモ、カモ……(2006/12/13) 
 カモは水に潜るか?(2006/11/27) 
 鴛鴦(オシドリ)は本当におしどり夫婦か?(2006/03/06) 
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、カモ科の鳥が二十種ほど掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
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ぜひご利用下さい。

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