図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2007年12月10日

海中のイルミネーション? ヒカリボヤ

ico_weather_hare.gif


 クリスマスが近づくと、街中がきらびやかですね。イルミネーションで飾るところが、多くなりました。これらの明かりは、電気の賜物ですね。
 生き物の中には、電気など使わずに、光るものがたくさんいます。今回は、そんな生き物の一つを紹介しましょう。ヒカリボヤです。海の生き物です。
 ヒカリボヤは、ホヤ(海鞘)やサルパに近縁です。ホヤとサルパは、以前、ここのブログで紹介しましたね。脊索動物【せきさくどうぶつ】というグループの生き物です。
 ヒカリボヤは、脊索動物の中の、尾索動物亜門【びさくどうぶつあもん】タリア綱【こう】に属します。ホヤよりも、サルパのほうに、より近縁です。
 ヒカリボヤの形は、筒型です。海中では、透明な筒が泳いでいるように見えます。
 大きさは、ヒカリボヤの種によって違います。条件が良いと、非常に大きくなる種もあります。ナガヒカリボヤなどは、筒の長さが、十mを越えることもあるそうです。
 海で、そんなものに遭ったら、びっくりですよね。伝説にいう海の怪物(シーサーペントなど)の一部は、ヒカリボヤを見間違えたのではないか、といわれます。
 ヒカリボヤは、一個体で、こんなに大きくなるのではありません。たくさんの小さな個体が集まって、筒型になります。このような生き物を、群体生物といいます。
 ヒカリボヤの、本当の一個体の大きさは、ミリ単位です。個体一つ一つが、水を出し入れする穴を持ちます。筒の外側に入水孔、内側に出水孔です。外側から海水を入れて、筒の中の穴に出すのですね。この海水の流れによって、ヒカリボヤは泳ぎます。
 名のとおり、ヒカリボヤは光ります。イルミネーションのように、体の一部から別の部分へと、光が移ってゆきます。この光は、彼ら自身が出すのではありません。体内に棲む細菌が、光ります。なぜ、そんな細菌と、ヒカリボヤが共生しているのかは、不明です。
 ヒカリボヤの仲間は、わからないことだらけです。研究が進んでいないからです。この美しさの謎が、解かれる日が待ち遠しいですね。


 過去の記事でも、ヒカリボヤと同じ脊索動物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/8/28) 
 サルパとは、どんな生き物?(2007/5/31)
 原始的に見えても魚に近い? ホヤ(海鞘)(2006/8/28)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ヒカリボヤの一種も掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


http://blog.zukan.net/blog/2007/12/10-1210.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1223

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1223

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)