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2007年12月17日

スイカズラの漢字名は、なぜ「忍冬」?

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 植物には、常緑のものと、落葉するものとがありますね。今の季節、落葉するものは、ほとんど葉を落としています。裸の樹木が並ぶのは、冬らしい光景ですね。
 ところが、中に、中途半端な落葉をするものがあります。例えば、スイカズラです。
 植物図鑑でスイカズラを引いてみますと、「半常緑性」や「半落葉性」となっています。これは、「一部の葉が落葉する」という意味です。
 落ちる葉と、残る葉と、どちらが多いかは、一概に言えません。同じ種でも、環境の条件により、違うからです。同じ個体であっても、条件が変われば、葉の落ち方が変わります。ほとんど葉が落ちず、常緑樹に見えることもあれば、ほぼすべての葉が落ちて、普通の落葉樹に見えることもあります。スイカズラは、つる性の樹木です。
 なぜ、スイカズラは、このような落葉の仕方をするのでしょう? 理由は、まだわかっていません。もしかしたら、スイカズラは、環境への適応力が、強いのかも知れません。
 例えば、南西諸島のように温暖な地域なら、冬でも葉を付けていたほうが、有利でしょう。太陽の光をいっぱい受けられるため、たくさんの栄養分を作れるからです。
 けれども、日本の多くの地域では、冬、太陽の光量がぐんと減ります。光合成で葉が作れる栄養より、葉を維持する栄養のほうが、多くなってしまいます。こんな状況では、葉を落としたほうが、有利ですね。
 臨機応変に、落葉の仕方を変えることで、スイカズラは、さまざまな気候に適応できるのかも知れません。日本のみならず、東アジアに、広く分布しています。
 冬に残ったスイカズラの葉を、観察してみましょう。夏と様子が違います。葉は、くるくると内側に丸まっています。冬の寒さを忍んでいるようです。この様子から、「忍冬」という漢字名が付きました。葉が丸まる理由は、わかっていません。
 忍冬という漢字から、忍冬紋【にんどうもん】を思い浮かべる方もいるでしょう。唐草紋ともいわれる紋様の一種です。名に反して、この紋様は、スイカズラを図案化したものではありません。ユーラシア大陸で、他の植物を図案化したものが、日本に入りました。


 過去の記事でも、植物の落葉について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 新年の神さまはユズリハに乗ってくる?(2007/1/5)
 ツタ(蔦)は落葉する?しない?(2006/12/1)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、スイカズラが掲載されています。
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