2008年1月19日
水辺の巨大な鼠【ねずみ】の正体は?
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先日、このブログを読んで下さった方から、質問をいただきました。「近所の水辺で、巨大なネズミを目撃した。自分で調べたが、どうしても種がわからない」というものです。
じつは、以前にも、同じような質問が、寄せられました。このネズミについては、時々、マスコミにも登場します。けれども、一般には、あまり知られていないようですね。そこで、「謎の巨大ネズミ」について、まとめて説明しましょう。
日本の水辺では、しばしば、巨大なネズミが目撃されます。ネコ(猫)ほどの大きさに見えることも、あります。器用に、水の中を泳ぎます。
このネズミの正体は、次の二種のどちらかです。ヌートリアか、マスクラットです。
ほとんどの場合は、ヌートリアです。マスクラットは、数が少ないからです。
ヌートリアは、本来、日本にいたネズミではありません。二十世紀の初めに、南米から、日本へ持ち込まれました。もと、養殖されていたものが、野生化しました。
ヌートリアは、中国地方や近畿地方、中部地方など、本州の西側に多いです。東京都や千葉県などの関東、また、四国でも記録があります。今のところ、北海道や九州では、見つかっていません。が、確認されていないだけで、いないとは言い切れません。
西日本で目撃される「巨大ネズミ」は、まず、ヌートリアだと思っていいでしょう。
もう一種の巨大ネズミ、マスクラットも、外来生物です。マスクラットの原産地は、北米です。第二次世界大戦の頃、日本に移入されました。それが、野生化しました。
マスクラットは、ヌートリアより、だいぶ小さいです。「大きめのドブネズミ」くらいに見えます。日本では、東京都、埼玉県、千葉県でしか、生息が確認されていません。
ヌートリアと、マスクラットは、生態も外見も似ています。確かに、同じネズミの仲間(齧歯目【げっしもく】)です。しかし、意外に遠縁です。ヌートリアは、齧歯目の中のヌートリア科に属します。マスクラットは、同じ齧歯目でも、キヌゲネズミ科に属します。
これら二種は、毛皮用に、日本へ持ち込まれました。なのに、今は、外来生物として、駆除されています。人間の身勝手さに、彼らは怒っているのではないでしょうか。
最近のニュースでも、巨大ネズミのヌートリアが取り上げられています。
ヌートリア:県東部にも 袋川で目撃、1匹を捕獲--鳥取駅東1キロ /鳥取(毎日新聞 2008/01/16)
過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?(2008/01/11)
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?(2007/11/23)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヌートリアとマスクラットは載っていません。そのかわり日本に分布するネズミの仲間が、十種以上掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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