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2008年1月21日

ライチョウ(雷鳥)は氷河期の生き残り?

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 生き物には、夏と冬とで、体色が変わるものがいますね。雪が多い地域では、冬に白くなる種が多いです。鳥の中で、そういうものでは、ライチョウが有名ですね。
 ライチョウは、日本の本州の高山に分布します。一年中、高山から降りません。どんなに厳しい冬でも、高山で過ごします。冬羽が白いのは、雪の降り積もる高山で、敵に見つかりにくくするためでしょう。
 日本では、ライチョウは、限られた高山地域にしか分布しません。けれども、世界的には、ユーラシア大陸と北米大陸の北部に、広く分布します。日本は、世界のライチョウ分布地のうち、飛び離れて、最南端です。なぜ、そんな分布の仕方なのでしょう?
 じつは、日本のライチョウは、「氷河期からの生き残り」と考えられています。
 氷河期のライチョウは、今よりも、もっと広い地域に分布していました。寒い気候に適応しているからです。氷河期には、日本の多くの地域が、ライチョウが棲みやすいくらい、寒かったのですね。平地が、今の高山と同じような気候だったのでしょう。
 氷河期が終わると、ライチョウは、暑い気候に追われました。彼らは、飛ぶのが得意ではありません。ですから、渡り鳥のように、遠くへ飛んでゆくことはできません。
 大陸に棲んでいるなら、それでもよかったでしょう。少しずつ、北へ移動すれば済みます。しかし、日本は島国です。海という障壁があります。日本のライチョウは、大陸へ飛ぶより、高山へ行くことを選んだのでしょう。
 こうして、日本の高山に、ぽつんと、ライチョウの分布地が残されました。日本のライチョウは、貴重な遺存種です。地理的に、遺存種というだけではありません。ライチョウは、キジ目の鳥のうちで、原始的な性質を残しています。系統的にも、遺存種です。
 キジの仲間は、普通、雄のほうが大きいですね。羽の色も、雄のほうが派手です。ライチョウは、キジ目なのに、雌雄の大きさも、羽の色も、同じようです。これは、キジ目の原始的な姿を残したものと考えられています。
 高山の環境は、壊れやすいです。ライチョウたちが棲める環境を、残したいですね。


 過去の記事でも、キジ目の鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 キジのお父さんも楽じゃない?(2007/04/16)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ライチョウが掲載されています。
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