2008年1月28日
節分にアセビ(馬酔木)?
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もうじき節分ですね。日本の伝統行事の一つです。伝統行事には、さまざまな風習がつきものですね。節分で有名なのは、「ヒイラギ(柊)にイワシ(鰯)の頭」でしょうか。
地方によって、伝統行事のやり方は、ずいぶん違います。愛知県の一部(奥三河地方)などでは、イワシの頭を、ヒイラギでなく、アセビという植物に挿します。
アセビは、ツツジ科に属する樹木です。アシビ、アセボなどとも呼ばれます。漢字では、「馬酔木」と書かれます。早春に、小さな釣鐘型の、かわいい花を咲かせます。温暖な地方では、節分の頃から、花が咲き始めることもあります。
なぜ、節分にアセビが使われるのでしょうか? いくつかの説があります。
一つは、「アセビに毒があるから」です。漢字で「馬酔木」と書かれるのは、ウマなどが食べると、酔ったような状態になるからです。昔は、アセビを煮た汁を、農薬の代わりに使った地方もありました。毒のために、畑の害虫が死ぬのですね。
節分は、魔除けの行事です。「害虫退治に使えるなら、他の害(魔)を除くのにも使える」と、考えられたのかも知れません。
もう一つの説は、「アセビの花が、稲穂のように見えるから」です。アセビは、細かい花が、鈴なりに咲きます。その様子が、豊かな実りを想像させたようです。
節分でなく、お正月の飾りに、アセビを使う地方もあります。三重県の一部(伊勢地方)などでは、現在でも行なわれているそうです。これは、新年の豊作を祈願するためといわれます。古来、節分とお正月の行事には、共通するものが多いですね。
行事とは関係なく、アセビは、庭木にされることも多いです。かわいい花が咲くからでしょう。野生でも、アセビばかりが茂っている場所があります。そのような場所は、シカなどの草食獣が多い地域にあります。毒があるため、草食獣が、アセビだけ食べ残すからです。有毒なのには、ちゃんと意味があるのですね。
アセビは、縁起の良い木とされることもあれば、不吉な木とされることもあります。どちらも、一方的な見方ですね。貴重な早春の花は、楽しむに値すると思います。
過去の記事でも、節分に使われる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
扉【とびら】に挿すトベラの木(2007/01/29)
節分に豆(ダイズ)をまくのはなぜ?(2006/01/23)
西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)
などです。
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松沢千鶴
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