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2008年2月11日

イグアナ? いえ、キノボリトカゲです

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 近年、爬虫類をペットにする人が、増えていますね。イグアナなど、外国産の種に、人気があるようです。エキゾチックな魅力を感じるからでしょう。
 ところが、日本にも、イグアナにちょっと似たトカゲがいます。キノボリトカゲです。
 キノボリトカゲは、日本の南西諸島と、台湾に分布します。名のとおり、主に樹上に棲みます。日本の本土のトカゲとは、だいぶ外見が違います。
 まず、体色が違います。キノボリトカゲは、明るい緑色であることが、珍しくありません。ただし、体色には、個体差や地域差があります。
 体型も違います。頭が角ばって、大きいです。鱗【うろこ】がざらざらした感じです。体は細いのに、全体的に、ごつごつした印象です。イグアナのように見えるわけですね。
 キノボリトカゲは、イグアナの仲間(イグアナ科)なのでしょうか? 違います。属するのは、キノボリトカゲ科です。キノボリトカゲ科は、アガマ科とも呼ばれます。
 キノボリトカゲ科のトカゲは、ユーラシア、アフリカ、オセアニアに広く分布します。日本に分布するのは、ただ一種、南西諸島のキノボリトカゲだけです。日本の生物相が、ユーラシア大陸とつながっていることが、わかりますね。
 ややこしいことに、日本のキノボリトカゲは、名称に混乱があります。現在のところ、種名としては、「リュウキュウキノボリトカゲ」が正式なようです。が、その他に、「オキナワキノボリトカゲ」という名が、使われることがあります。
 「オキナワ~」は、リュウキュウキノボリトカゲの中の、亜種の一つの名称です。南西諸島のうち、沖縄と奄美諸島に分布する亜種を指します。これが、リュウキュウキノボリトカゲ全体を指すように使われることがあります。そのため、混乱しています。
 リュウキュウキノボリトカゲには、他に、ヨナグニキノボリトカゲ、サキシマキノボリトカゲ、キグチキノボリトカゲという亜種があります。どの亜種も貴重です。
 亜種は、それぞれ、外見や分布域が、少しずつ違います。滅ぼしていい亜種など、ありません。日本の「イグアナもどき」たち全部が、健全でいて欲しいですね。


 過去の記事でも、日本の南西諸島の爬虫類を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 人に化ける蛇(ヘビ)? アカマタ(2007/08/20)
 アオウミガメは、どこが青いか?(2007/05/11)
 トカゲモドキとはどんな生き物?(2006/12/29)
 ツチノコの正体? ヒメハブ(2006/08/14)

などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、オキナワキノボリトカゲが掲載されています。
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