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2008年2月25日

横に歩くのは何のため? ヨコバイ

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 春とはいえ、まだまだ寒いですね。野外の風景は、枯れ木ばかりです。常緑樹の緑が目立ちますね。アオキ、センリョウ、マンリョウなどです。
 広い葉の常緑樹を見つけたら、葉の裏を覗いてみて下さい。黄緑色をした虫がいませんか? やや細長くて、翅【はね】の先が黒い虫です。体にも、黒い斑点があります。
 それは、ツマグロオオヨコバイです。長い名前ですね。ヨコバイ(横這)という昆虫の仲間です。ツマグロ(褄黒)が、「端が黒い」という意味で、オオ(大)が、「体が大きい」ことを表わします。ヨコバイの中では、大型の種です。
 似た名前の、ツマグロヨコバイという種もいます。名が似ていても、別種です。
 ヨコバイとは、面白い名ですね。横に歩く種が多いことから、こんな名になりました。
 ツマグロオオヨコバイも、横に歩きます。といっても、カニのように、横にしか歩けないわけではありません。前にも歩けます。でも、横に進むことが多いのですね。
 ヨコバイは、なぜ、横に歩くのでしょうか? それは、彼らの生態と、関係があります。
 ヨコバイの仲間は、ほぼすべてが、植物食です。植物の汁が食べ物です。そのため、植物の葉や茎に取り付いて、暮らします。
 葉や茎にいる時に、横に歩いたら、どうなるでしょう? くるりと、裏側に回りこみますね。何か危険を感じた時、横に――ヨコバイにとっては、普通に――歩けば、植物の裏側に隠れることになります。合理的にできていますね。
 ヒトは、地面を歩いて暮らしています。普通の地面では、横に歩くことに、利点はありません。ですから、私たちは、「地面をまっすぐ歩く」ことが、常識だと思っています。
 しかし、他の生き物にとっては、違うのですね。ヨコバイは、めったに地面に降りません。ほぼ一生、植物の上にいます。彼らには、横に歩くほうが、常識なのでしょう。
 ツマグロオオヨコバイは、住宅地でも、普通に見られるヨコバイです。葉の裏などで、成虫が越冬します。植物の汁を吸うため、害虫とされることが多いですね。けれども、寒さの中、じっとしている様子は、けなげに感じます。


 過去の記事でも、ヨコバイの仲間の昆虫を取り上げています。また、成虫で越冬する昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 越年【おつねん】トンボは、本当に年を越す?(2007/12/28)

 昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
 テントウムシのおしゃれには意味がある?(2007/02/09)

などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヨコバイが掲載されています。
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