2008年2月26日
へんしーん! アゲハの幼虫の秘密
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チョウ(蝶)の幼虫が、イモムシ(芋虫)やケムシ(毛虫)なのは、知られていますね。のたのたと這う幼虫が、華麗なチョウに変身するのは、自然の驚異そのものです。
チョウの中には、同じ幼虫なのに、途中で姿を変えるものもいます。例えば、アゲハチョウの幼虫です。
普通、アゲハチョウと呼ばれるのは、ナミアゲハという種のチョウです。アゲハチョウ科に属します。日本では、アゲハチョウ科を代表する種といえますね。
ナミアゲハの幼虫は、最初のうちは、白黒まだら模様です。体の表面は、ざらざらしています。それが、終齢幼虫【しゅうれいようちゅう】になると、全身が緑色に変わります。体の表面も、なめらかになります。終齢幼虫とは、蛹【さなぎ】になる直前の幼虫です。
なぜ、こんなふうに変わるのでしょう? 理由は、敵の目をごまかすためのようです。
白黒まだらの幼虫は、鳥の糞【ふん】にそっくりです。敵に見つかっても、鳥の糞だと思われれば、つかまらずに済みますね。けれども、終齢幼虫では、この手が通じにくくなります。体が大きすぎるからです。鳥の糞として、不自然に見えてしまいます。
そこで、終齢幼虫は、緑色になります。植物の緑に、紛【まぎ】れるためでしょう。
変身する「理由」はわかっても、「仕組み」は、わかっていませんでした。このほど、「その仕組みが解明された」というニュースがありました。
ナミアゲハ幼虫の変身には、「幼若【ようじゃく】ホルモン」という物質が、関わります。幼若ホルモンは、幼虫自身が、分泌するものです。ものすごく簡単に言えば、「蛹になることは、防ぐ。幼虫が、幼虫のまま、大きくなるようにする」物質です。
ナミアゲハの幼虫では、「幼若ホルモンがたくさんあるうちは、白黒まだらの体になる」と判明しました。「小さいうちは、鳥の糞のふりをしていよう」ということでしょう。
幼虫が、途中で変身するのは、ナミアゲハだけではありません。多くのアゲハチョウ科の種が、同じように変身します。クロアゲハ、モンキアゲハなどの幼虫が、そうです。
他種のチョウも、ナミアゲハと同じ仕組みなのでしょうか? 研究が待たれますね。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫のニュースは、以下にあります。
ホルモン切れて緑の美肌 アゲハチョウ幼虫(産経新聞、2008/02/22)
過去の記事でも、アゲハチョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
お菊虫の正体は、ジャコウアゲハ?(2007/08/13)
クロアゲハ(2007/07/27)
こんにちは…またね!(カラスアゲハの画像)(2006/09/02)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、
ナミアゲハ、クロアゲハなどのアゲハチョウの仲間が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2008/02/26-post_1027.php
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