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2008年3月 7日

ミツマタは、本当に「三つまた」になる?

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 ミツマタという植物がありますね。植物に詳しくない人でも、名を聞いたことがあるのではないでしょうか?
 ミツマタは、紙の原料として、有名です。そのために、教科書などで、名を見ることがありますね。日本では、紙幣【しへい】の原料にされます。「長く使っても、くしゃくしゃになりにくい」からだそうです。日本の紙幣が丈夫なのは、ミツマタのおかげですね。
 紙の原料になる植物は、ミツマタだけではありません。コウゾ、ヒメコウゾ、カジノキ、ガンピなども、紙の原料にされます。これらが、みな近縁な植物かといえば、そうではありません。ミツマタとガンピは、同じジンチョウゲ科に属します。つまり、この二種は近縁です。けれども、コウゾ、ヒメコウゾ、カジノキは、クワ科に属します。
 ミツマタとは、面白い名ですね。漢字では、三椏と書きます。語源は、枝が必ず「三つまた」に分かれるからです。二またのものもありますが、ほぼ全部が三つまたです。こうなる理由は、わかっていません。
 古来、日本で、「三枝【さきくさ】」と呼ばれた植物があります。三つに枝分かれする植物のことです。この正体が、ミツマタだという説があります。
 そのような植物は、幸を呼ぶとされました。それにより、「三枝」に「さきくさ(幸草の意味)」という読みを当てました。「さいぐさ」などと読まれることもあります。
 これには、異説があります。ミツマタ以外の植物が、「三枝」とされることもあります。
 ミツマタは、日本土着の植物ではありません。紙の原料にするために、大陸から持ち込まれました。ですから、日本では、最初から栽培植物です。野生化したものが、山などで見られることもあります。
 ミツマタの花は、早春に咲きます。黄色く、小さい花が、球状にかたまって付きます。赤い花の品種もあります。花を観賞するためにも、栽培されます。
 近年、ミツマタの、観賞用の価値が見直されているようです。花の少ない季節、愛らしい花には、心が和みますね。「さきくさ」のお花見は、幸先がよいかも知れません。


 ミツマタのお花見の名所は、まだ少ないです。以下の場所などが、名所とされているようです。
 広島県安芸高田市のミツマタの群生地(個人による紹介ページ)
 花のお寺 常泉寺(お寺の公式サイト)


 過去の記事でも、紙の原料になる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 七夕の短冊は、カジノキの葉だった?(2007/07/06)
 上質の和紙ができる(2006/03/13)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ミツマタが掲載されています。
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