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2008年3月14日

気まぐれな渡り鳥? キレンジャクとヒレンジャク

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 春、冬鳥たちが、北の国へと旅立ってゆきます。秋まで、しばらくのお別れですね。
 今なら、まだ、冬鳥たちのバードウォッチングが楽しめます。お勧めの鳥を紹介しましょう。キレンジャク(黄連雀)とヒレンジャク(緋連雀)です。
 キレンジャクも、ヒレンジャクも、住宅地でも見られます。ピラカンサなど、実のなる庭木へ、よく来ます。彼らは、果実が好物だからです。
 彼らを見るのは、真冬より、春が多いといわれます。山に食べ物がなくなるため、平地へ降りてくるようです。住宅地の樹木の果実は、ありがたいのでしょう。
 キレンジャクとヒレンジャクは、名前も、姿も似ています。どちらも、頭の冠羽【かんう】がかわいい小鳥です。バードウォッチング初心者でも、楽しく観られます。
 この二種は、分類上も近縁です。スズメ目レンジャク科に属します。いつも群れているため、「連雀【れんじゃく】」と名づけられました。
 じつは、この二種には、古来の謎があります。「年により、飛来数が大きく違う」ことです。大群で日本へ来る年もあれば、まったく見られない年もあります。
 なぜ、こんなに差があるのか、わかっていません。一説では、「繁殖地の食べ物の量で決まる」といいます。繁殖地に食べ物が豊富なら、渡らずに、ずっとそこで過ごす、というのですね。これは、まだ、確認されていません。
 キレンジャクとヒレンジャクには、一つ、大きな違いがあります。それは、分布域です。
 キレンジャクの分布域は、とても広いです。ユーラシア大陸の北半分と、北米大陸の北半分が、彼らの分布域といえるほどです。日本以外でも、広い地域で、越冬します。
 ヒレンジャクの分布域は、狭いです。繁殖するのは、ユーラシア大陸東部の、ごく一部です。越冬するのも、日本や朝鮮半島など、東アジアの限られた地域です。
 分布域が狭いため、ヒレンジャクは、絶滅が心配されています。繁殖地で、環境破壊が進んでいます。近縁な種がいるからといって、滅ぼしていい種など、いませんね。キレンジャクとヒレンジャクと、両方とも栄える世界にしたいものです。


 過去の記事でも、日本へ来る冬鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 紋付袴【もんつきはかま】で御挨拶? ジョウビタキ(2007/01/01)
 カモは水に潜るか?(2006/11/27)
 カモメは冬にしかいない?(2006/10/23)



図鑑↓↓↓↓↓には、キレンジャク(黄連雀)とヒレンジャク(緋連雀)が掲載されています。
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