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2008年4月 4日

モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?

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 モンシロチョウは、日本人に、馴染みがあるチョウでしょう。日本のどの地域でも、平凡な種です。「菜の花畑のモンシロチョウ」は、日本人の原風景とも思えますね。
 ところが、モンシロチョウは、日本土着の種ではありません。外来種です。外来種の中では、歴史が長いほうです。奈良時代ごろ、日本に来たと推定されています。
 モンシロチョウは、どうやって、日本に来たのでしょう? 「大陸からの野菜に付いてきた」と考えられています。ダイコン(大根)などの、アブラナ科の野菜です。
 モンシロチョウの幼虫は、アブラナ科の植物を食べます。ですから、親のチョウは、アブラナ科の植物に産卵します。きっと、そうやって産まれた卵が、野菜と一緒に持ち込まれたのでしょう。日本の野菜の多くは、大陸に由来します。
 モンシロチョウには、似た別種がいます。スジグロシロチョウという種です。同じく、白いチョウです。大きさも、同じくらいです。幼虫が、アブラナ科の植物を食べるのも、同じです。分類上も、近縁です。二種とも、シロチョウ科モンシロチョウ属に属します。
 よく見れば、スジグロシロチョウの翅【はね】には、黒い筋があります。だから「筋黒」シロチョウです。この点で、モンシロチョウと区別できます。
 スジグロシロチョウも、「古い時代の外来種では?」といわれます。日本に来た時期は、はっきりしません。外来種とされる理由は、食べ物にあります。幼虫は、アブラナ科の中でも、帰化植物といわれる種を、好んで食べるからです。
 モンシロチョウと、スジグロシロチョウは、「ヒトのおかげで、分布を広げた」と考えられています。アブラナ科の植物を食べるのが、幸運でした。
 アブラナ科には、ダイコンをはじめ、たくさんの野菜が属します。キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、アブラナ(菜の花)などです。それらの野菜を、人間が、世界の各地に持ち込みました。その時、チョウたちも、付いていったわけです。
 今では、どちらのチョウも、日本の自然に溶け込んでいます。自然とは、静的なものでなく、常に動いてゆくものなのでしょう。


 過去の記事で、モンシロチョウが食べるアブラナ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/10/22)
 七草ナズナは、ぺんぺん草(2008/01/07)
 謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
 日本のダイコン(大根)は世界一(2007/1/15)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウ、スジグロシロチョウが掲載されています。
アブラナ科の植物(キャベツ、ダイコン、イヌガラシなど)も載っています。
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ぜひご利用下さい。


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