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2008年4月 7日

サクラソウとプリムラは、同じ? 違う?

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 そろそろ、桜の季節ですね。日本には、樹木の桜だけでなく、サクラソウ(桜草)という草もあります。サクラソウも、春に花が咲きます。
 サクラソウの名は、「花が、樹木の桜に似ているから付いた」といわれます。けれども、じつは、語源ははっきりしません。「桜と同じ頃に咲くから」とも、いわれます。
 樹木のサクラと、サクラソウとは、縁が遠いです。サクラは、バラ科サクラ属に属します。サクラソウは、サクラソウ科サクラソウ属に属します。
 ややこしいことに、サクラソウと呼ばれる植物は、何種もあります。最も有名なのは、正式な日本語名を、「サクラソウ」という種でしょう。これは、日本に自生する種です。埼玉県の県花と、大阪府の府花に指定されています。
 この「サクラソウ」は、多くの地方で、保護されています。園芸店で見ることは、少ないです。店で、サクラソウと呼んで売られるのは、ほとんどが、違う種です。一般に、セイヨウサクラソウ(西洋桜草)とか、プリムラなどと呼ばれる仲間です。
 プリムラPrimulaとは、ラテン語で、サクラソウ属を指す言葉です。サクラソウ科サクラソウ属の植物には、みな「プリムラなんとか」というラテン語の学名が付いています。正式な日本語名「サクラソウ」も、学名は、Primula sieboldiiです。
 学問的には、「サクラソウ属」と、「プリムラ」とは、同じものなのですね。
 しかし、園芸店でいう「プリムラ」は、たいてい、違うものを指します。「ヨーロッパで品種改良されたサクラソウ属」のことです。このため、西洋サクラソウと呼ばれます。
 園芸の世界の「プリムラ」には、プリムラ・アウリクラPrimula auricula、プリムラ・マラコイデスPrimula malacoides、プリムラ・オブコニカPrimula obconica、プリムラ・ポリアンタPrimula ×polyanthaなどの種が、含まれます。それぞれの種に、独特の愛称や、略称があります。そのために、種の区別は、難しいです。
 園芸(ガーデニング)は、良い趣味ですね。植物に親しめるからです。でも、園芸の用語が、学問的に正確とは限りません。植物を調べる時には、注意が必要ですね。


 過去の記事でも、園芸に使われる植物を、多く取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 クリスマスローズはクリスマスに咲かない?(2007/12/03)
 アジサイの果実はどこにある?(2007/06/22)
 スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、日本に自生するサクラソウが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


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