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2008年4月21日

イソギンチャクは逆さのクラゲ?

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 水ぬるむ季節ですね。磯遊びや、潮干狩りに出かける方もいるでしょう。そういうレジャーで、普通に見られるのが、イソギンチャクです。
 イソギンチャクは、ひらひらした触手が美しいですね。植物のように見えますが、動物です。刺胞動物【しほうどうぶつ】というグループに属します。
 同じ刺胞動物には、クラゲが属します。実際、クラゲとイソギンチャクは、体の構造が似ています。どちらも、口の周囲にたくさんの触手があります。そして、口が肛門を兼ねます。つまり、物を食べる口と、食べかすを排出する穴とが、同じです。
 イソギンチャクの場合は、一つしかない口を、上へ向けています。口と反対側の体の端で、海底にくっつきます。クラゲの場合は、上下が逆になります。口が下向きなのですね。体のほうは、お馴染みの笠型です。これで、水中を漂っています。
 日本の海岸で、よく見られるのは、ウメボシイソギンチャクや、ミドリイソギンチャクでしょう。どちらも、浅い海に多い種です。潮が引くと、陸になるところにもいます。
 イソギンチャクは、陸では、生きられません。ただし、短時間ならば、耐えられます。触手を縮めて、まさに「磯の巾着」のようになって、耐えています。
 ウメボシイソギンチャクには、面白い性質があります。彼らは、時々、「子ども」を産みます。口から、小さなイソギンチャクが、ぴゅっ、ぴゅっと吐き出されるのです。「子を産むイソギンチャク」として、ウメボシイソギンチャクは、有名でした。
 ところが、近年、ウメボシイソギンチャクが「子を産む」のは、誤解だと判明しました。彼らが産むのは、自分の「子ども」ではありません。「クローン」です。遺伝子的に、まったく、自分と同じ個体です。自分のコピー(複製)ですね。
 ウメボシイソギンチャクは、体内の組織の一部を、切り離します。それを、体内で「培養」します。やがて、小さなイソギンチャクが育ち、口から吐き出されます。
 すべてのイソギンチャクが、このように増えるわけではありません。イソギンチャクの仲間は、とても多様です。彼らの不思議な暮らしぶりは、いずれまた紹介しましょう。


 過去の記事でも、イソギンチャクや、その仲間の刺胞動物【しほうどうぶつ】を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 クラゲは刺胞【しほう】動物? 腔腸【こうちょう】動物?(2007/08/24)
 海藻【かいそう】? いいえ、イラモはクラゲです(2007/07/16)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ウメボシイソギンチャク、ミドリイソギンチャクなどのイソギンチャク類が掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


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