2008年5月23日
シカ(鹿)やカモシカ(氈鹿)の子を見つけたら?
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春から初夏にかけては、気持ちの良い季節ですね。ハイキング、山菜取り、渓流釣りなどで、野山へ行く人が増えます。林業の人なども、本格的に、山仕事を始めるでしょう。
自然に親しむのは、良いことですね。けれども、そのために、この季節には、野山でのトラブルが増えます。思わぬことが、トラブルになることがあります。
例えば、野山で、ニホンジカや、ニホンカモシカ、ノウサギなどの子どもを、見つけることがあります。周囲を見ても、親の気配はまったくありません。子どもが、たった一頭で、うずくまっているとします。こんな時、皆さんなら、どうしますか?
正解は、「そのまま、そっとしておく」です。
親が見当たらなくても、迷子になっているのではありません。シカやウサギ(兎)など、草食獣の一部には、「子どもを一頭で置いておく」ものがいます。
「なぜ、そんな危険なことをするのか?」と思いますよね。事実は、逆です。これは、子どもを安全に過ごさせるためなのです。
草食獣の子は、たいてい、生まれてすぐに、立つことができます。肉食獣に狙われても、走って逃げられるように、です。
とはいえ、親と同じくらいに走れるまでには、少し時間がかかります。生まれたての子を、親が連れ歩いたら、たちまち、肉食獣に襲われるでしょう。
そこで、親は、生まれたての子と、離れて暮らします。一日に一度か二度、乳をやりに行くだけです。乳を飲ませる時以外は、草むらなどに、子を隠しておきます。
敵に見つからないよう、子どもは、あまり動きません。鳴き声も立てません。体の匂いも、ほとんどないといいます。そうして隠れ続けるのが、生き残る道です。
時おり、そのような子を、人間が見つけてしまいます。「親にはぐれてかわいそうだ」と思うのは、勘違いです。はぐれているのではありません。敵から隠しているのです。
野山で、シカやカモシカの子を見つけても、「保護」しないで下さい。そっとしておけば、親が戻ってきます。彼らには、彼らなりの、生きる道があるのですね。
過去の記事でも、野生動物の子育てに関するものがあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
育児には父親も参加、オオゴキブリ(2007/06/15)
鳥の雛【ひな】を拾わないで(2006/05/10)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/03/13)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ノウサギが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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