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2008年5月30日

梅雨時のエイリアン? コウガイビル(笄蛭)

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 梅雨時ですね。この季節に、時おり「怪生物が出現!」と、騒がれる生き物がいます。
 それは、コウガイビルです。大部分の人は、聞いたこともないでしょう。いったい、どんな生き物でしょうか? 「ヒル(蛭)」と付いても、ヒルの仲間ではありません。
 コウガイビルは、プラナリア(ナミウズムシ)の仲間です。プラナリアは、生物学の実験に使われますね。扁形動物【へんけいどうぶつ】というグループに属します。ヒルは、環形動物【かんけいどうぶつ】という、別のグループに属します。
 コウガイビルには、複数の種があります。それらのうち、話題になるのは、ほとんどが「オオミスジコウガイビル(大三筋笄蛭)」です。なぜかといえば、この種が、たいへん大きくなるからです。無脊椎動物の中では、異例の大きさです。
 オオミスジコウガイビルは、とても細長いです。ひも状の体です。幅は、1cmもありません。なのに、長さは、50cmを越えます。時には、1mに達します。
 コウガイビルの外見は、多くの人に、嫌われそうです。質感が、ナメクジに似て、ぬめぬめ、べたべたしています。「ものすごく細長くて、巨大なナメクジ」が、這っているみたいです。そんなものに会ったら、普通の人は、仰天するでしょう。
 コウガイビルと、ナメクジとは、縁が遠いです。ナメクジは、軟体動物【なんたいどうぶつ】というグループに属します。コウガイビルの主な食べ物が、ナメクジです。他に、カタツムリやミミズが、コウガイビルに食べられます。肉食性なのですね。
 コウガイビルは、乾燥に弱いです。日光で体が乾かないように、夜行性です。昼間でも、雨の日は、活動することがあります。このため、梅雨時に、よく目撃されます。
 普通の人が思う以上に、コウガイビルは、身近に、たくさんいます。ヒトには無害です。生態は、よくわかっていません。日本に、どんな種がいるのかさえ、不明確です。
 「怪生物」オオミスジコウガイビルは、元来、日本にいなかったようです。東南アジアか、中国南部が原産地、と推測されています。植木の土などに混じって、日本へ来たのでしょう。その点では、エイリアン(よそから来た存在)と言えますね。


 過去の記事で、コウガイビルの食べ物になるナメクジや、カタツムリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カタツムリの殻は右巻き?左巻き?(2007/06/18)
 ナメクジは塩をかけると溶ける?(2006/06/23



図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、コウガイビルは載っていません。が、近縁なナミウズムシ(プラナリア)が掲載されています。
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