図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2008年6月30日

空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?

ico_weather_ame.gif / ico_weather_kumori.gif / ico_weather_hare.gif


 そろそろ、セミが出る季節ですね。セミの幼虫の抜け殻【ぬけがら】を、目撃した方もいるでしょうか。
 古来、セミの幼虫の抜け殻を、空蝉【うつせみ】と呼びます。これは、もともとは、当て字だったようです。昔は、この世のことを、「うつせみ」、「うつそみ」などと呼びました。その言葉に、「空蝉」という漢字を当てたのですね。漢字の意味につられて、「空蝉」は、セミの抜け殻も、指すようになりました。
 「空蝉」は、特定の種を指すのではないようです。セミの抜け殻は、すべて、「空蝉」と呼ばれました。美しい響きの日本語ですね。『源氏物語』の巻名にもされています。
 セミの抜け殻は、どれも、同じように見えますね。ところが、抜け殻でも、セミの種を知ることができます。雄(オス)と雌(メス)の区別さえ、できます。
 抜け殻は、逃げません。簡単に取れます。抜け殻を集めれば、セミについて、手軽に調べられますね。夏休みの自由研究に、ぴったりです。
 どうやって、抜け殻で、種や性別を知るのでしょう? 詳しい区別の仕方は、ここには書きません。書ききれないからです。知りたい方は、ぜひ、御自分で調べてみて下さい。面白いですよ。一つだけ、ヒントを書いておきましょう。
 ニイニイゼミの仲間の抜け殻は、簡単に見分けることができます。泥だらけだからです。正確には、セミ科ニイニイゼミ属の種が、泥だらけの抜け殻になります。ニイニイゼミ属以外では、チョウセンケナガニイニイという種の殻も、泥だらけになります。
 日本本土に分布するセミで、泥だらけになるのは、ニイニイゼミだけです。本土で泥だらけの殻を見つけたら、ニイニイゼミがいる証拠ですね。
 なぜ、一部の種の抜け殻だけが、泥だらけなのかは、わかっていません。泥だらけでは、「空蝉」という響きに似合いませんね。平安時代の貴族には、嫌われそうです。
 そのかわり、ニイニイゼミは、有名な俳句のモデルだといわれます。「しづかさや岩にしみいる蝉の声」ですね。時代や人によって、虫を愛でる心も、変わるものです。


図鑑↓↓↓↓↓には、ニイニイゼミなど、八種のセミが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、セミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 アブラゼミの羽化直後の観察(2007/07/18)
 昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
 唾【つば】を吐く昆虫? アワフキムシ(2006/07/07)
 セミ(蝉)の幼虫は何年生きる?(2006/07/03)
などです。


2008年6月29日

イソヒヨドリ

ico_weather_amegif


 イソヒヨドリ 画像
和名:イソヒヨドリ
学名:Monticola solitarius
_MG_028_isohiyodori.jpg
_MG_0294_isohiyodori.jpg
_MG_0297_isohiyodori.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 読谷村  【2008.06.13】


図鑑↓↓↓↓↓には、イソヒヨドリが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月28日

アダン

ico_weather_kumori.gif


 アダン 画像
和名:アダン
学名:Pandanus tectorius Sol. ex Warb.
_MG_0170_adan.jpg
_MG_0171_adan.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 読谷村  【2008.06.13】


2008年6月27日

昔は主食だった? サトイモ(里芋)

ico_weather_hare.gif


 新暦では、七夕の季節ですね。地方によっては、「七夕に、芋の葉の露を集めて、墨をする」という風習があります。それで字を書くと、字がうまくなる、というのですね。
 この場合の「芋の葉」とは、サトイモの葉のことです。なぜ、サトイモと七夕とが関連づけられたのかは、わかりません。サトイモの葉の露は、ころころと丸く、きらきらと光って、きれいですね。「七夕の星のかけら」と、感じられたのかも知れません。
 日本人にとって、サトイモは、古くから、馴染みの野菜でした。でなければ、さまざまな行事に使われないでしょう。七夕以外では、十五夜のお供えにすることが、知られますね。十五夜の別名を、「芋名月【いもめいげつ】」というほどです。
 サトイモは、いつ頃から、日本で栽培されたのでしょう? 「縄文時代から」と推測されています。イネ(稲)よりも早いようです。「日本では、米が主食になる前は、サトイモが主食だった」という説もあります。
 では、サトイモは、日本が原産地なのでしょうか? 違います。原産地は、「インドから東南アジアにかけてのどこか」と推定されています。
 栽培植物のうちでも、サトイモは、起源が古いものの一つです。いつ頃、どこで栽培され始めたのかは、わかっていません。熱帯アジアのどこか、といわれます。
 熱帯地方では、サトイモの仲間が、たくさん栽培されています。サトイモ科サトイモ属の植物ですね。アジアだけでなく、アフリカやオセアニアでも、栽培量が多いです。国名でいえば、ナイジェリア、ガーナ、日本、パプア・ニューギニアで、多いそうです。
 日本のサトイモは、サトイモ属の植物のうちで、最も北に進出した種です。他の種は、ほとんど、熱帯に産します。サトイモが、どうやって日本に来たのかは、不明です。
 七夕の行事にあるとおり、サトイモの葉は、有名ですね。でも、サトイモの花を知る人は、少ないでしょう。日本本土では、サトイモの花は、めったに咲きません。
 サトイモの花が咲くには、日本本土は、寒すぎるのですね。たまに、ひどく暑い夏に、咲くことがあります。故郷の熱帯を思い出すのでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、サトイモ(里芋)が掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、七夕にちなんだ生き物を取り上げています。また、いろいろな野菜も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
 キュウリは、なぜ「胡瓜」と書く?(2007/08/17)
 七夕の短冊は、カジノキの葉だった?(2007/07/06)
 ササ(笹)とタケ(竹)はどう違う?(2006/06/26)
 カササギ(鵲)は、天の川の橋渡し?(2006/06/19)
などです。



2008年6月26日

リュウキュウハグロトンボ

ico_weather_ame.gif


 リュウキュウハグロトンボ 画像
和名:リュウキュウハグロトンボ
学名:Matrona basilaris japonica
_MG_0051_tonbo.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 国頭村  【2008.06.13】

2008年6月25日

モンシロチョウ

ico_weather_kumori.gif


 モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
4M5D7954_monshiro.jpg
4M5D7958_monshiro.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】


 


図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月24日

揚子江【ようすこう】に、イルカはいるか?




 2006年に、ヨウスコウカワイルカの絶滅宣言が出たのを、覚えていますか? ところが、その後、「ヨウスコウカワイルカが、再発見された」ニュースが流れました。
 この再発見は、確認されていません。つまり、「ヨウスコウカワイルカが、まだ、生息しているかどうかは、わからない」状態です。
 けれども、今でも、「揚子江に棲むイルカ」のニュースが、流れることがあります。これらのニュースは、何かの間違いなのでしょうか?
 すべてが間違い、というわけでは、ありません。じつは、中国の淡水域には、ヨウスコウカワイルカ以外のイルカも、分布するのです。
 そのイルカとは、スナメリという種です。普通は、海に棲む種です。日本の近海にも、分布します。例外的に、中国の長江【ちょうこう】にも、分布します。揚子江というのは、長江の別名です。主に、長江の下流域を指します。
 長江のスナメリが、「長江淡水イルカ」・「揚子江カワイルカ」などと、呼ばれることがあります。紛らわしいですね。以下に、見分け方を書いておきましょう。
 日本では、「生物の正式な日本語名は、カタカナで書く」と決まっています。カタカナで「ヨウスコウカワイルカ」とあれば、本物のヨウスコウカワイルカの可能性が高いです。
 ニュース記事に、写真があれば、写真を見ましょう。本物のヨウスコウカワイルカは、口が細長く、尖ります。スナメリは、口が尖りません。また、背びれの有無でも、二種のイルカを、見分けられます。スナメリならば、背びれがありません。
 しかし、さらに、ややこしいことがあります。中国の南部では、河口に、別の種のイルカが、現われることがあります。シナウスイロイルカという種です。
 シナウスイロイルカは、南方系の種です。長江には、まず、来ません。「中国で、長江以外の河のイルカ」ならば、この種の可能性が高いです。本来は、海に棲む種です。外見は、ヨウスコウカワイルカに似て、口が尖ります。背びれも、あります。
 三種のイルカは、どれも、貴重な種です。彼らの安泰を、願っています。

 「ヨウスコウカワイルカ再発見か?」のニュースは、以下にあります。
 「絶滅?生息?」論が再燃!ビデオに写った揚子江カワイルカ、4日かけても確認できず(レコードチャイナ 2007/09/16)
 揚子江カワイルカ、ビデオが捕らえる!(レコードチャイナ 2007/08/30)

 ヨウスコウカワイルカと紛らわしい「スナメリ」のニュースは、以下にあります。
 今年3頭目、長江淡水イルカの死骸発見(レコードチャイナ 2007/12/11)
 史上2頭目!人工飼育中の揚子江カワイルカが出産(レコードチャイナ 2007/06/04)

 中国南部の河口に来ることがある「シナウスイロイルカ」のニュースは、以下にあります。
 絶滅危惧種のピンク・ドルフィン死体で発見、全身に傷跡(レコードチャイナ 2008/06/18)
 イルカが帰ってきた!貴重種の保護に警察おおわらわ(レコードチャイナ 2008/01/27)


図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヨウスコウカワイルカは載っていません。そのかわり、日本付近に分布するイルカが、四種ほど掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、ヨウスコウカワイルカや、スナメリなどのイルカを、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 イルカは淡水で暮らせない?(2007/09/05)
 伊勢湾のスナメリが危機に?(2007/06/12)
 ヨウスコウカワイルカは絶滅したか?(2006/12/18)
などです。



子育て中(カイツブリ)

ico_weather_hare.gif


 子育て中のカイツブリの親と子供たち。カイツブリ 画像
和名:カイツブリ
学名:Tachybaptus ruficollis
_MG_0179_kaitsuburi.jpg
_MG_0183_kaitsuburi.jpg
_MG_0184_kaitsuburi.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】


 


図鑑↓↓↓↓↓には、カイツブリが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月23日

食中毒に注意、バラフエダイ

ico_weather_kumori.gif


 食中毒の季節ですね。生き物には、毒を持つものも多いですから、中毒は付きものです。今回は、「食中毒を防ぐ方法」の一端を、伝えますね。
 バラフエダイという魚がいます。主に、サンゴ礁の海に棲みます。日本近海では、南日本以南に分布します。全長1mに達する、大型の魚です。
 この魚は、釣り人に人気があります。大型で、引きが強いので、面白いのでしょう。
 ところが、食用にされることは、少ないです。「当たる」ことが多いからです。
 同じバラフエダイを食べても、当たることと、当たらないことがあります。地域によっては、普通に、バラフエダイを食べます。いっぽう、「中毒する」と恐れられて、食べられない地域もあります。なぜ、こんな違いがあるのでしょう?
 バラフエダイは、毒を持つ時と、持たない時があるのです。このようになる理由は、バラフエダイの毒が、「シガテラ毒」だからです。
 シガテラ毒とは、熱帯の海産物に、よくある毒です。バラフエダイ以外にも、たくさんの海生生物が、シガテラ毒を持ちます。この毒を持つのは、魚に限りません。
 最初に、シガテラ毒を作るのは、海のプランクトンです。渦鞭毛藻【うずべんもうそう】と呼ばれる生き物です。暖かい海に多いです。小さすぎるため、肉眼では見えません。
 生き物が、有毒の渦鞭毛藻を食べると、体に毒がたまります。その生き物が、別の生き物に食べられると、食べた生き物に、毒が移行します。
 こうして、海の生き物に、どんどん、シガテラ毒が広まります。ある海域に、有毒の渦鞭毛藻が発生すれば、その海域の生き物は、みな、毒化する可能性があります。同じ種の生き物でも、有毒の渦鞭毛藻がいなければ、シガテラ毒は、現われません。
 バラフエダイは、シガテラ毒を、体にためやすいのですね。その理由は、バラフエダイが、強い肉食の魚だからです。毒を持つ生き物を、たくさん食べて、体に毒を濃縮させてしまいます。体の大きなバラフエダイほど、毒化している可能性が高いです。
 バラフエダイらしき魚は、口に入れないほうが、安全ですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、バラフエダイが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、サンゴ礁の海にいる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 鼈甲【べっこう】になるだけじゃない、タイマイ
 シマダコは、縞ダコか島ダコか?(2008/03/03)
 国際サンゴ礁年とは、どんなもの?(2007/12/24)
 死滅回遊魚【しめつかいゆうぎょ】とは、どんな魚?(2007/11/05)
 海中の一角獣【いっかくじゅう】? テングハギ(2007/07/23)
などです。

2008年6月22日

ノネコ

ico_weather_ame.gif / ico_weather_kumori.gif

 このブログでお馴染み『御苑の福猫』。今日も、舌(した)チョロしてる。ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
_MG_0149_fukuneko.jpg
_MG_0151_fukuneko.jpg
_MG_0153_fukuneko.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】

 過去の御苑福猫
  御苑の福猫(2007/10/31)
などです。


2008年6月21日

クロアゲハ

ico_weather_ame.gif / ico_weather_kumori.gif


 クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
_MG_0167_kuroageha.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】
 


図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月20日

ドクダミ

 


 ドクダミ 画像
和名:ドクダミ
学名:Houttuynia cordata Thunb.
4M5D7864_dokudami.jpg
4M5D7866_dokudami.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】


 


図鑑↓↓↓↓↓には、ドクダミが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

ヒトの祖先は、ナメクジウオ?




 先日、「脊椎動物【せきついどうぶつ】の祖先が、ナメクジウオだと判明した」ニュースがありました。ナメクジウオが、どんな生き物なのか、知る人は、少ないでしょう。
 ナメクジウオは、魚ではありません。「魚類の、一歩手前の動物」といえます。水中に棲むのは、魚と同じです。泳ぐより、海底の砂に潜っていることが、多いです。
 分類学的には、脊索動物門【せきさくどうぶつもん】頭索動物亜門【とうさくどうぶつあもん】頭索綱【とうさくこう】に属します。頭索綱は、ナメクジウオ綱【こう】とも呼ばれます。小型で、細長く、柔らかい体を持つグループです。
 脊椎動物【せきついどうぶつ】と、脊索動物【せきさくどうぶつ】とは、紛らわしいですね。この二つは、近いけれども、違うものです。脊索動物門【せきさくどうぶつもん】の中に、脊椎動物亜門【せきついどうぶつあもん】が含まれます。魚類も、両生類も、爬虫類、鳥類、哺乳類も、みな、脊索動物門の中の、脊椎動物亜門に属します。
 脊椎動物【せきついどうぶつ】が、何から進化したのかは、以前から、議論の的でした。ナメクジウオは、有力な候補でした。でも、他にも、候補がいたのです。
 脊索動物門の中で、脊椎動物亜門以外のグループとして、頭索動物亜門(ナメクジウオの仲間)以外に、尾索動物亜門【びさくどうぶつあもん】があります。尾索動物亜門には、サルパや、ホヤが属します。サルパやホヤと、ナメクジウオとでは、どちらが脊椎動物に近いのか、わかっていませんでした。それが、はっきりしたわけです。
 今回のニュースの意味は、「サルパやホヤより、ナメクジウオのほうが、脊椎動物に近い」ということです。ナメクジウオは、脊椎動物が生まれた頃の遺伝子を、よく残しています。彼らの遺伝子を調べれば、五億年以上も昔の、生き物の情報が、わかるそうです。
 この研究に使われたのは、フロリダナメクジウオという種です。北米のフロリダに分布します。日本にも、「ナメクジウオ」という種名のものが、分布します。
 ナメクジウオは、きれいな海水にしか、棲めません。そのため、世界各地で、環境汚染に追いつめられています。「進化の生き証人」を、絶滅させてはいけませんね。


 「ナメクジウオの全遺伝情報(ゲノム)を解読した」ニュースは、以下にあります。
 脊椎動物:祖先はナメクジウオ ヒトと遺伝子6割共通(毎日新聞 2008/06/19)
 国際チームがナメクジウオゲノムの解読に成功(日経プレスリリース 2008/06/19)

 今回の研究に使われた「フロリダナメクジウオ」を採集する様子が、以下のブログに載っています。
 ウォルナット・クリーク通信(2006/08/04)


図鑑↓↓↓↓↓には、日本産のナメクジウオが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、ナメクジウオと同じ脊索動物【せきさくどうぶつ】を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 海中のイルミネーション? ヒカリボヤ(2007/12/10)
 ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
 サルパとは、どんな生き物?(2007/05/31)
などです。


鼈甲【べっこう】になるだけじゃない、タイマイ

ico_weather_kumori.gif


 そろそろ、ウミガメ(海亀)の便りが聞かれる季節です。日本の海岸には、夏、ウミガメが、産卵にやって来ますね。日本では、何種かのウミガメが、産卵します。
 一番多いのは、たぶん、アカウミガメでしょう。けれども、有名なのは、タイマイかも知れません。鼈甲【べっこう】の材料になるからです。鼈甲は、宝飾品になりますね。
 タイマイの甲羅の一部が、鼈甲です。美しい色として、鼈甲色【べっこういろ】という名があるほど、珍重されます。タイマイ以外のカメからは、鼈甲は、できません。
 タイマイの甲羅は、他のカメの甲羅と、構造が違います。大きな鱗【うろこ】状のもの――鱗板【りんばん】といいます――が、何枚も、重なっています。瓦【かわら】のような状態です。重なりの下の方にある鱗板が、鼈甲になります。
 他種のカメは、このような構造ではありません。甲羅の鱗板は、一層です。重なっていません。このため、鼈甲にならないのですね。
 タイマイ(玳瑁)とは、元来、この特殊な甲羅を指す言葉でした。それが、カメの種名になりました。タイマイにとっては、この甲羅が、命取りでした。鼈甲を得るため、たくさん殺されてしまいました。
 現在、タイマイの捕獲は、禁止です。ほぼ、全世界で、です。数が減りすぎたからです。高級品になるものは、乱獲されがちです。捕獲には、厳しい制限が必要でしょう。
 タイマイは、熱帯と亜熱帯の海に棲みます。サンゴ礁の海ですね。日本では、南西諸島と、小笠原諸島の周辺にしかいません。産卵するのも、それらの諸島の海岸だけです。
 タイマイの数が減ったのは、乱獲のためばかりではありません。サンゴ礁の環境破壊も、重大な影響があります。タイマイは、サンゴ礁に、生活を依存しているからです。
 タイマイの主な食べ物は、カイメン(海綿)と呼ばれる動物です。カイメンの中の、限られた種を、好んで食べます。それらの種は、どれも、サンゴ礁にしかいません。サンゴ礁に、カイメンが棲めなくなれば、タイマイの食べ物がなくなります。
 生き物を保護するには、環境をまるごと保護することが、大切ですね。


 過去の記事でも、ウミガメの仲間を取り上げています。また、タイマイが食べるカイメン(海綿)の仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カイメン(海綿)とは、どんな生き物?(2007/07/20)
 アオウミガメは、どこが青いか?(2007/05/11)
 浦島太郎が助けたのはアカウミガメ?(2006/07/28)
 世界最大の亀(カメ)はどこにいる?(2006/04/03)(2007/07/23)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、タイマイが載っています。タイマイの食べ物の、カイメン類も掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月19日

コバノズイナ【アメリカズイナ】

ico_weather_kumori.gif


 コバノズイナ 画像
和名:コバノズイナ
学名:Itea virginica
_MG_0160_kobanazuina.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】
 

2008年6月18日

雀【スズメ】

ico_weather_kumori.gif


 スズメ 画像
和名:スズメ
学名:Passer montanus
_MG_0133_susume.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】
 


図鑑↓↓↓↓↓には、スズメが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


2008年6月17日

ノネコ

ico_weather_kumori.gif / ico_weather_hare.gif


 テトラポットが暖かいの。ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
IMG_0009-2_cat.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 砂辺  【2008.05.17】


箱根で自然と芸術にひたる、花と美術の展覧会

ico_weather_kumori.gif


 とても素敵な展覧会へ、行ってまいりました。神奈川県の箱根町で、開催中のものです。会場は、箱根ラリック美術館と、箱根湿性花園【はこねしっせいかえん】です。
 美術館と、花園(植物園)との組み合わせは、意外ですか? 実際に観ると、そうでもありません。美術のモチーフの植物が、丁寧【ていねい】に解説されています。
 その展覧会は、「ラリックに咲いたシーボルトの『和の花』」といいます。ルネ・ラリックという人の作品を、取り上げています。美術館と湿性花園の、共同企画です。
 ラリックは、宝飾品と、ガラス工芸の分野で、活躍しました。彼は、作品のモチーフに、主に、動植物を使いました。ユリ(百合)のブローチ、キヅタ(木蔦)のネックレス、シダレウメ(枝垂れ梅)の香水瓶などです。どれも、ため息が出そうな美しさです。
 彼が活躍したのは、十九世紀末から二十世紀初頭のフランスです。この時代、ヨーロッパでは、ジャポニスム(日本趣味)が、流行しました。日本に根づく植物や、それを利用した園芸文化なども、ヨーロッパの人々にとって、魅力的でした。
 ここに、シーボルトが登場します。シーボルトは、江戸時代末に来日したヨーロッパ人ですね。彼は、日本の植物を、たくさん、ヨーロッパに持ち帰りました。
 日本の植物は、ヨーロッパで評判になります。特に、ユリは、好まれました。明治時代の日本のユリの、豪華な絵入りカタログが、残っています。
 ラリックも、大いに、日本の植物に、触発されました。フジ(藤)のペンダント、キク(菊)の蓋物【ふたもの】、アサガオ(朝顔)のガラス鉢などを、作っています。どの作品も、日本の植物ならではの、繊細【せんさい】さが宿ります。
 地味なものも、ラリックにかかれば、夢幻的に美しくなります。例えば、マツ(松)の指輪なんて、普通には、考えつくでしょうか? あるいは、カラスを屏風【びょうぶ】の絵にするなんて? ラリックは、両方とも、見事な芸術品に、仕立てました。
 ラリック美術館の会場には、花の香りが、流されています。スズラン(鈴蘭)、バラ(薔薇)、ユリ、フジ、ウメの香りだそうです。鼻でも、花を、楽しんで下さい。


 展覧会「ラリックに咲いたシーボルトの『和の花』」の案内は、以下にあります。
 企画展 ラリックに咲いたシーボルトの「和の花」(箱根ラリック美術館)
 箱根ラリック美術館トップページ
 箱根町立 箱根湿性花園【はこねしっせいかえん】公式ページ

 この展覧会の出品物の、モチーフにされている動植物を、過去の記事で、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ザクロが人肉の味というのは、本当?(2007/09/28)
 藤(フジ)のつるは右巻き?左巻き?(2007/04/19)
 ツタ(蔦)は落葉する?しない?(2006/12/01)

 他にも、生き物にかかわる面白い展覧会が、各地で開かれています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 生物学を楽しく学べる? ダーウィン展(2008/03/20) ※東京会場は6/22(日)まで、大阪会場で7/19(土)から
 「ファーブルにまなぶ」、虫の声の聴き方?(2007/10/11) ※現在の会場は、滋賀県立琵琶湖博物館
などです。


2008年6月16日

キノコの傘で雨宿り? キノコムシたち

ico_weather_hare.gif



 じめじめした季節です。ふと気づくと、庭や公園にキノコが生えている、などということが、ありますね。キノコを見つけたら、近づいて、観察してみましょう。
 もしかしたら、思わぬ生き物と、対面できるかも知れません。キノコに付く生き物は、意外に多いのです。よくいるのは、キノコムシの仲間です。キノコに付く昆虫です。
 キノコムシは、カブトムシやコガネムシと同じ、甲虫目【こうちゅうもく】に属します。甲虫目の中の、オオキノコムシ科、ヒメキノコムシ科、タマキノコムシ科などに属する種が、キノコムシと呼ばれます。コガネムシなどと同じく、硬い体をしています。
 キノコムシの外見は、種によって違います。黒っぽいものと、赤っぽいものが多いです。たいていの種は、全長が5mmほどしかありません。小さくて、目立たない甲虫です。
 そのような甲虫が、キノコに付いていたら、キノコムシの仲間の可能性が高いです。キノコムシの成虫は、多くが、キノコを食べます。
 キノコムシの幼虫は、親とは、まったく違う姿です。いわゆるイモムシか、ウジムシの姿です。今の季節ですと、成虫より、幼虫を見る機会のほうが、多いかも知れません。ただし、キノコムシ以外の幼虫も、キノコには付きます。
 キノコムシの幼虫は、キノコを食べるとは限りません。親と違って、朽ち木などを食べる種もいます。むろん、キノコを食べる種もいます。
 キノコムシの仲間は、わかっていることが少ないです。人間と関係が少ないため、研究が進んでいないのですね。成虫が知られていても、幼虫がどんな姿なのか、知られていない種もあります。素人でも、これまで知られなかったことを、発見できる可能性があります。何しろ、キノコムシは、日本だけでも、百種以上もいますから。
 時期的に早いですが、キノコムシは、夏休みの研究課題に良いですね。キノコムシの幼虫を観察するのは、立派な研究になりそうです。その場合、成長段階ごとに、写真を撮っておきましょう。幼虫と成虫の姿を、つき合わせることができます。自分の観察が、昆虫学の発展に役立つとしたら、嬉しいですね。


 過去の記事でも、甲虫【こうちゅう】の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
 カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)
 トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)
 玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?(2006/09/01)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、オオキノコムシ科のオオキノコムシと、ヒメオビオオキノコが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月15日

シロオビアゲハ

ico_weather_hare.gif


 シロオビアゲハ  画像
和名:シロオビアゲハ
学名:Papilio polytes polycles
IMG_0007-3_sriobi.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 浦添  【2008.05.18】


2008年6月14日

ノネコ

ico_weather_hare.gif


 ノネコ  画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
IMG_0170_jiji.jpg
IMG_0172_jiji.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 金武  【2008.04.24】


2008年6月13日

睨みを利かせるお父さん? オヤニラミ

ico_weather_hare.gif


 二〇〇八年の父の日は、六月十五日です。これにちなんで、今回は、「子育てをするお父さん」の話をしましょう。ヒト以外の生き物の話です。
 生き物の世界では、子育てをするものは、少数派です。例えば、大部分の魚は、母親ですら、子育てをしません。「子育てをする魚」は、まれな存在です。
 オヤニラミは、「子育て魚」の一種です。日本の淡水に棲みます。河川の中流などの、流れの緩やかなところが、生息域です。水中に、障害物が多い場所を、好みます。ヨシなどの植物が生えたり、大きめの石が転がっていたりする場所です。
 障害物が多い場所を好むのには、理由があります。オヤニラミは、ヨシの茎などに、卵を産みつけるからです。安全に子育てできる場所を、選ぶのでしょう。
 卵は、むろん、雌(メス)が産みます。しかし、卵の世話は、雄(オス)が行ないます。
 雄は、卵のそばに、いつも付いています。口や胸びれで、卵へと、新鮮な水を送ります。敵から卵を守ります。近づくものがあると、雄は激しく攻撃します。
 卵が孵化【ふか】しても、「お父さん」の仕事は、終わりません。生まれたての稚魚【ちぎょ】たちは、数日間、「お父さん」に守られます。
 オヤニラミは、スズキ目スズキ科に属します。スズキ目ケツギョ科に分類する学説もあります。どちらにせよ、日本のスズキ目では、唯一、純淡水に棲む種です。
 他のスズキ目でも、汽水域【きすいいき】(淡水が混じる海水域)に来るものはいます。アカメ、スズキなどがそうです。けれども、一生を淡水で過ごすのは、日本では、オヤニラミだけです。貴重な種ですね。なのに、ずいぶん減ってしまいました。
 原因は、主に、河川の護岸工事だといわれます。コンクリートで固められたら、川岸には、植物が生えませんね。石も、取り除かれます。そんな単調な水中では、オヤニラミは、繁殖できません。稚魚が隠れる場所すら、ありませんよね。
 最近では、生き物に配慮した護岸工事も、行なわれるようになりました。そういうものは、ぜひ、広めてもらいたいです。魚もヒトも、安心して、子育てしたいですよね。


 過去の記事でも、生き物の世界の「子育てをするお父さん」を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 育児には父親も参加、オオゴキブリ(2007/06/15)
 子育てに張り切るお父さん、タマシギ(2006/06/17)
 コオイムシの雄は子煩悩【こぼんのう】?(2006/05/05)
 クマノミの親子関係(2005/10/31)



図鑑↓↓↓↓↓には、オヤニラミや同じスズキ目のスズキや、アカメが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


2008年6月12日

月桃【ゲットウ】

ico_weather_ame.gif


 ゲットウ  画像
和名:ゲットウ
学名:Alpinia zerumbet
IMG_0005-2_getto.jpg
IMG_0003-3_getto.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 金武  【2008.05.17】



2008年6月11日

金糸梅【キンシバイ】

ico_weather_kumori.gif


 キンシバイ  画像
和名:キンシバイ
学名:Hypericum patulum
IMG_0017_kinshi.jpg
IMG_0020_kinshi.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 目黒  【2008.06.01】



2008年6月10日

新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】

 

南硫黄島という島を、御存知ですか? 大部分の方は、聞いたこともないでしょう。日本の南の果てのほうの、無人島です。小笠原諸島に属します。
 この島で、最近、重大な生物の発見が、いくつもありました。以下に紹介しますね。
 一つは、昆虫の珍種の再発見です。絶滅したと思われた種が、生きていました。ハナアブ(花虻)の一種です。オガサワラハラナガハナアブという種です。
 この種は、1963年に、小笠原の父島と母島で、発見されました。ところが、その後、父島でも母島でも、生息が確認できませんでした。40年以上を経て、再発見です。
 オガサワラハラナガハナアブは、何を食べるのかすら、わかっていません。「ハエ目ハナアブ科ハラナガハナアブ属に属するらしい」と知られるだけです。
 貝の仲間でも、再発見がありました。ナカダノミガイと、タマゴナリエリマキガイです。どちらも、陸の巻貝(カタツムリ)です。両種とも、戦前に、父島で記録されたきりでした。やはり、絶滅したと思われていました。60年以上の空白が、あったわけです。
 ワラジムシの仲間でも、珍しい種が発見されました。節足動物門【せっそくどうぶつもん】軟甲綱【なんこうこう】等脚目【とうきゃくもく】ミズムシ亜目に属する種です。昆虫にも、ミズムシと呼ばれる仲間がいますが、それとは違います。
 この種が新種かどうかは、まだ、確認されていません。けれども、たいへん貴重な種なのは、確かです。なぜなら、陸に棲むからです。等脚目のミズムシには、これまで、陸に棲む種が、見つかっていません。今まで知られる種は、すべて、海水や淡水に棲みます。もしかしたら、南硫黄島のミズムシは、世界初の「陸生ミズムシ」かも知れません。
 その他にも、世界中で、南硫黄島にしかいない生き物が、確認されました。植物のエダウチムニンヘゴ、鳥類のクロウミツバメ、昆虫のミナミイオウヒメカタゾウムシなどです。
 これ以外にも、昆虫や、クモや、カタツムリの新種が見つかっています。希少な生き物も、多数、確認されました。日本にも、まだ、こんな生き物の楽園があるのですね。末永く、この楽園が、維持されて欲しいです。


 南硫黄島の調査の報告は、以下に載っています。※直接、pdfファイルにつながりますので、御注意下さい。
 【速報版】主な調査結果(平成19年07月25日現在)
 【調査結果速報版 第二弾】南硫黄島調査で得られた成果(追加判明分)(平成19年11月22日現在)


 過去の記事でも、小笠原諸島など、島の貴重な生き物を取り上げています。また、数十年の空白を経て再発見された生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ダイトウウグイス復活!(2008/05/29)
 再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/07)

 海中のオブジェ? パイプウニ(2007/11/16)
 メグロはメジロと仲良し?(2007/11/12)
 大洋に生きるオガサワラトカゲ(2007/11/9) ※南硫黄島にもいるトカゲです。
 ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/2) ※南硫黄島のエダウチムニンヘゴに近縁な植物です。
 虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ(2007/6/28) ※南硫黄島のミズムシと同じ等脚目【とうきゃくもく】の生き物です。
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、マルハチ、ワラジムシ、オガサワラトカゲ、オガサワラオオコウモリ、オガサワラカワラヒワなど、南硫黄島に棲む生き物や、それらに近縁な生き物が掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


シマキンパラ

ico_weather_hare.gif


 カゴ抜け種。シマキンパラ  画像
和名:シマキンパラ
学名:Lonchura punctulata
IMG_0267_kinpara.jpg
IMG_0295_kinpara.jpg
IMG_0272_kinpara.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 沖縄市  【2008.04.26】



2008年6月 9日

ドクダミは、なぜ臭【くさ】い?

ico_weather_kumori.gif / ico_weather_ame.gif



 梅雨の季節になると、ドクダミの花が、咲き始めますね。日本では、ほとんどの人が、ドクダミを知っています。それは、あの臭【くさ】さのせいでしょう。
 ドクダミは、なぜ、あんなに臭いのでしょうか? じつは、あの臭さには、抗カビと、抗細菌の作用があります。カビや細菌の増殖を、抑える作用です。
 臭さの主な成分は、デカノイルアセトアルデヒドという物質です。ややこしい名前ですね。アセトアルデヒドという名に、聞き覚えがある方もいるでしょう。アセトアルデヒドは、二日酔いの原因になる物質です。「デカノイル~」は、それと似た物質です。
 デカノイルアセトアルデヒドに、抗カビと、抗細菌の作用があるのですね。おかげで、ドクダミは、カビや細菌が原因の病気に、かかりにくいです。植物も、カビや細菌によって、病気になります。
 昔から、日本では、ドクダミを、民間薬に使ってきました。これには、根拠があるわけです。ドクダミは、自分の病気を防ぐために、抗カビ・抗細菌の物質を、含むようになりました。それを、人間が利用したのですね。
 日本では、ドクダミの匂いを、嫌う人が多いです。けれども、外国では、そうでもないようです。欧米では、観賞用に、わざわざ植えられることがあります。
 確かに、あの白い花は、かわいいですね。ハート型の葉も、なかなかのものです。欧米では、ドクダミの園芸品種まで作られています。花が八重の品種や、葉が斑入【ふい】りの品種があります。
 日本でドクダミが嫌われるのは、匂いのせいばかりではありません。日陰に生える様子が、陰気だと言う人がいます。どんどん増えるのが、邪魔だと言う人もいます。ドクダミは、結実しなくても、地下茎を伸ばして増えるからです。
 ところが、欧米では、これらの性質が、逆に好まれるようです。日当たりの悪い庭でも、手間をかけずに、緑で覆えるためです。
 欠点は、利点にもなるのですね。ものごとの好悪は、簡単に決められないものです。


 過去の記事でも、薬になる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 三月三日は草餅【くさもち】の節句?(2007/03/02)
 エイズの薬になる? アフリカの植物たち(2006/12/30)
 ハンゲとハンゲショウの関係(2006/07/01)
 毒にも薬にもなるオトギリソウ(2006/06/02)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ドクダミが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月 8日

ヒメジャノメ

ico_weather_kumori.gif


 ヒメジャノメ  画像
和名:ヒメジャノメ
学名:Mycalesis gotama
_MG_0114_himejanome.jpg
_MG_0121_himejanome.jpg
4M5D7915_himejyanoem.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】



図鑑↓↓↓↓↓には、ヒメジャノメが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月 7日

アマサギ

ico_weather_kumori.gif


 アマサギ  画像
和名:アマサギ
学名:Bubulcus ibis
IMG_0052_amasagi.jpg
IMG_0059_amasagi.jpg
IMG_0106_amasagi.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 沖縄市  【2008.04.26】



図鑑↓↓↓↓↓には、アマサギが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月 6日

源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命

ico_weather_hare.gif



 2008年は、『源氏物語』千年紀とされています。少なくとも1008年には、『源氏物語』が、日本で読まれていました。みやびやかな平安時代を、表わす物語ですね。
 『源氏物語』には、おおぜいの女性が登場します。中で、主なヒロインといえるのは、「紫の上」でしょう。高貴な色とされる「紫」の印象を、よく生かした女性です。
 紫色は、本来、ムラサキという植物で染めた色です。ムラサキは、日本土着の草です。根から、紫色の染料が取れます。根の外皮が、濃い紫色をしています。
 ムラサキの花は、紫色ではありません。白です。花は、小さく、目立ちません。葉や茎にも、目立つ特徴はありません。一見、「ただの雑草」にしか、見えないでしょう。
 けれども、ムラサキは、日本文化に、大きく貢献してきました。万葉時代から、染料や薬に用いられています。そのために、古くから栽培されています。
 ムラサキがなければ、『万葉集』の額田王【ぬかたのおおきみ】などの名歌は、生まれませんでした。『源氏物語』も、今ほどの傑作には、ならなかったのではないでしょうか。天皇家の文化も、違うものになったでしょう。宮廷では、紫が、最高位の色ですから。
 ところが、現在、ムラサキは、絶滅寸前です。ムラサキが生える環境が、破壊されてしまったからです。人工的に、ムラサキを増やす努力は、されています。が、うまく行っていません。伝統の染めものに使う分さえ、事欠くありさまです。
 ムラサキの栽培は、とても難しいのですね。ゆえに、現在では、ムラサキと似た別の種が、栽培されることが多いです。どれも、外国から移入された種です。
 よく栽培されるのは、ヨーロッパに分布するセイヨウムラサキです。日本のムラサキと同じ、ムラサキ科ムラサキ属の種です。他に、中国大陸の種が、栽培されることもあります。ムラサキ科アルネビア属の種(中国語で、新彊紫草という種など)や、ムラサキ科オノスマ属の種(中国語で、西蔵紫草という種など)です。
 伝統を維持するのに、外国の植物に頼らなければならないとは、情けないですね。「自然の環境を破壊すると、つけが大きい」という見本でしょう。


 過去の記事でも、『万葉集』に登場する植物や、平安時代に利用された植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
 ツユクサの青は、染めものに使える?(2007/08/29)
 「端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(2006/04/21)
 ハギという植物はない?(2005/09/27)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ムラサキが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


2008年6月 5日

アジサイ

ico_weather_ame.gif / ico_weather_kumori.gif


 アジサイ  画像
和名:アジサイ
学名:Hydrangea macrophylla Ser. Var. Otakusa Makino
4M5D7858_ajisai.jpg
4M5D7886_ajisai.jpg
4M5D7887_ajisai.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿  【2008.06.04】



図鑑↓↓↓↓↓には、アジサイが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月 4日

オオゴマダラ

ico_weather_kumori.gif


 オオゴマダラ  画像
和名:オオゴマダラ
学名:Idea leuconoe
P1070212_oohomadara.jpg

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 沖縄市  【2008.04.26】



2008年6月 3日

フタオビチドリ

ico_weather_ame.gif


 フタオビチドリ 画像
和名:フタオビチドリ
学名:Charadrius vociferus
Killdeer_100_0667%20%281%29.jpg
Killdeer_100_0667%20%284%29.jpg


サウサリート マリンヘッドランズ  【2008.05.09】


2008年6月 2日

カワニナ(川蜷)は一種じゃない?

ico_weather_kumori.gif



 カワニナは、ホタル(蛍)の餌になることで、知られますね。淡水の、小さな巻貝です。最近は、ホタルのために、「カワニナ」を放流することが多いですね。
 ところが、それには、いくつかの問題があります。場合によっては、「カワニナ」の放流が、環境を破壊してしまいます。そんな事態には、したくありませんね。
 カワニナをよく知れば、そのようなことを防げます。以下で、説明しましょう。
 第一に、「カワニナ」と呼ばれる貝には、複数の種が含まれます。カワニナ科と、トウガタカワニナ科に含まれる種が、「カワニナ」と総称されます。ややこしいことに、カワニナという種名の貝もいます。種名カワニナは、カワニナ科に属します。
 カワニナ科と、トウガタカワニナ科には、多くの種が属します。これらのうち、ホタルの幼虫が食べるのは、種名カワニナと、チリメンカワニナ(カワニナ科に所属)という種だけです。他種の「カワニナ」を放流したら、ホタルのためになりません。
 カワニナ科、および、トウガタカワニナ科の貝は、どの種も似ています。普通の人には、区別が付けがたいです。けれども、種の区別は、しっかりしなければいけませんね。
 第二に、ホタルの種によって、食べる貝が違います。種名カワニナと、チリメンカワニナを食べるのは、ゲンジボタルという種です。他種のホタルを増やしたいなら、カワニナの放流は、無意味です。例えば、ヘイケボタルは、カワニナの仲間を食べません。
 第三に、種名カワニナは、地域変異が激しいです。「種名カワニナは、じつは、十種以上に分かれている」という研究者がいるほどです。これについては、結論が出ていません。が、よその地域の「カワニナ」は、違う種の可能性がある、と言えます。
 本来、地域にいなかった種を持ちこむのは、環境破壊につながります。今、アライグマなどの外来種が、問題になっていますよね。それと同じです。「同じ『カワニナ』だから」と、うっかり放流してはいけません。
 ビオトープなどを作って、自然に親しむのは、良いことです。でも、それには、正しい知識が必要です。正しい知識をもって、楽しく自然観察をしましょう。


 過去の記事で、ホタルを取り上げています。また、カワニナと同じく、淡水に棲む貝も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 魚と持ちつ持たれつ? イシガイ科の二枚貝たち(2007/04/02)
 ホタル(蛍)はなぜ光る?(2006/05/26)



図鑑↓↓↓↓↓には、カワニナが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

2008年6月 1日

Sunrise

ico_weather_hare.gif


EEDV0028_sunrise.jpg
_MG_0862_sunrise.jpg
沖縄 金武  【2008.05.17】