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2008年7月 4日

ムクゲ(木槿)は昔、朝顔だった?

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 2008年は、源氏物語千年紀ですね。この物語には、おおぜいの女性が登場します。植物の名を冠された女性が、多いですね。
 そのような女性の一人に、「朝顔」がいます。「夕顔」は有名ですが、「朝顔」は、あまり知られていませんね。「朝顔」も、植物から、名が取られています。
 源氏物語の「朝顔」は、「槿【あさがお】」とも書かれます。「槿」という字は、現在では、「むくげ」と読まれますね。源氏物語の「朝顔」は、ムクゲを指した、ともいわれます。
 平安時代には、いくつかの植物が、「朝顔」と呼ばれました。現在のムクゲも、その一つです。名前だけでは、実物が、どんな種だったのか、わかりません。
 現在のアサガオと違い、ムクゲは、樹木です。ムクゲとアサガオとは、さほど、似ているとも見えません。なぜ、ムクゲが、「朝顔」と呼ばれたのでしょうか?
 それは、ムクゲの花が、一日しか咲かないからです。一輪の花は、朝に開き、夕にはしおれます。このはかなさから、「朝顔」と呼ばれました。
 ただ、ムクゲは、次々に別の花が咲きます。全体としては、花が絶えません。夏から秋にかけて、花期が長いです。はかない印象は、少ないですね。
 昔から親しまれているのに、ムクゲは、日本の原産ではありません。いつ頃、どうやって日本に来たのかは、わかっていません。では、原産地は、どこでしょう?
 正確な原産地は、不明です。「中国か、インド」と推定されています。古くから栽培されているため、原産地が、わからなくなりました。
 ムクゲは、東洋でも、西洋でも、好まれます。例えば、韓国では、国花にされています。ヨーロッパや、北米でも、多くのムクゲが、鑑賞されています。
 英語で、ムクゲは、「rose of Sharon」(シャロンのバラ)と呼ばれます。英語圏で「バラ」といえば、美しい花の代表ですね。親しまれている証拠です。
 源氏物語の「朝顔」は、ムクゲだったのでしょうか? 物語中の描写を読むと、違うように思えます。これについては、また別の項で、取り上げましょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、ムクゲも、アサガオもも掲載されています。
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 過去の記事でも、源氏物語にちなんだ生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?(2008/06/30)
 源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命(2008/06/06)
 藤(フジ)のつるは右巻き? 左巻き?(2007/04/19) ※「藤壺【ふじつぼ】」の名の由来は、フジです。
 この紋所が目に入らぬか? フタバアオイ(2007/04/17) ※「葵【あおい】の上」の名は、葵祭に使われるフタバアオイから取られました。
 雁(ガン)の恩返し(2006/01/16)※「雲居雁【くもいのかり】」の名の由来は、鳥のガンです。 
などです。


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