2008年7月23日
マイナス18度で眠る、種子の貯蔵庫
日本全国、一斉に梅雨が明けました。各地で、猛暑が続いています。今回は、涼しくなる話をしましょう。北欧のノルウェイからのニュースです。
ノルウェイは、寒い国ですね。国土の一部が、北極圏にあります。それを利用して、植物の種子の倉庫が、作られました。北極圏の永久凍土(一年中、凍った土)の中で、低温で、種子が貯蔵されます。多様な植物の種を、保存するためです。
地球の多くの生き物が、危機にあることは、皆さん御存知でしょう。植物も、例外ではありません。人間の開発などにより、たくさんの植物が、絶滅しそうになっています。
私たちは、次の世代に、今ある植物の種を、残さなければいけません。植物の種を減らすことは、人類の危機にも、つながるからです。多くの食物や薬が、植物から作られますね。次世代の食糧不足や、病気を救うものが、植物の中にあるはずです。
考えたくないことですが、今後、世界戦争や、大規模な気候変動が、起こるかも知れません。ヒトは、とんでもない力を、持ってしまいましたからね。万が一、大災害が起こっても、多様な植物の種が保存されていれば、人類は、滅びないで済むでしょう。
そこで、ノルウェイ政府は、植物の種子の貯蔵庫を、作りました。自国の寒さを、生かしたのですね。この貯蔵庫は、北極海のスバールバル諸島にあります。なんと、海抜130mもの高地です。温暖化で、北極などの氷が溶けても、水没しない高さだそうです。
二〇〇八年二月二十六日、この貯蔵庫が、正式に開設されました。その時点で、「26万8000種」の種子が、収蔵されたそうです。たぶん、これは、「栽培品種」を含む数でしょう。例えば、イネ(稲)の中の、「コシヒカリ」や「あきたこまち」が、「栽培品種」です。「種」としては、「コシヒカリ」も、「あきたこまち」も、同じ「イネ」です。
このような種子の貯蔵庫は、ここだけではありません。世界中に、1400もあるそうです。ただし、すべての貯蔵庫が、このように大規模なのではありません。一種の種子しか、保存していないところもあります。
このような貯蔵庫は、研究目的以外では、役立つ時が、来ないで欲しいですね。
ノルウェイの種子の貯蔵庫のニュースは、以下にあります。
現代の「ノアの箱舟」無事出航、北極の永久凍土層に種子バンク開設(AFPBBニュース 2008/02/27)
数字で見る、スバルバルの世界種子貯蔵庫(AFPBBニュース 2008/02/27)
【図解】スバルバルの種子保存施設の概要(AFPBBニュース 2008/02/26)
図鑑↓↓↓↓↓には、800種以上の植物が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、北極圏や、そこに近い地域の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
世界で最長寿の樹木を発見!(2008/04/23)
ホッキョクグマが絶滅する?(2007/09/12)
白鳥(ハクチョウ)は冬の使者(2006/01/11)
トナカイはサンタクロースの友達(2005/12/21)
などです。
松沢千鶴
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