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2008年7月25日

ヒトデ退治は法螺【ほら】じゃない? ホラガイ

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 日本近海にいる中で、最大の巻貝は、何という種でしょうか? おそらく、ホラガイ(法螺貝)でしょう。ホラガイの殻の高さは、40cmにもなることがあります。
 ホラガイは、暖かい海に棲みます。サンゴ礁の海に多いですね。日本では、小笠原諸島や、南西諸島の近海に多いです。関東以北の海には、寒くて棲めないようです。
 こんなに大きくなるために、ホラガイは、何を食べるのでしょうか? ヒトデです。特に、オニヒトデを食べることで、有名です。あの棘だらけのヒトデを、ものともしません。
 ホラガイは、オニヒトデしか、食べないわけではありません。ヒトデ類全般を食べます。
 ホラガイの近縁種にも、ヒトデを食べるものがいます。ボウシュウボラなどです。
 ボウシュウボラは、ホラガイと同じ、フジツガイ科ホラガイ属に属します。ホラガイよりは、涼しい海に多いです。でも、氷があるほど寒い海にはいません。日本近海では、ホラガイに次いで、二番目に大きい巻貝といわれます。殻の高さ20cmほどになります。
 海の生き物で、ヒトデを食べるものは、少ないです。ホラガイやボウシュウボラ(房州法螺)は、数少ない例外です。なぜ、彼らは、ヒトデを食べるのでしょうか?
 この理由は、「多くの生き物が、ヒトデを食べない理由」と、関係があります。
 ヒトデの仲間は、ヒトデサポニンという物質を、体に含んでいます。ほとんどの生き物にとって、この物質は、毒です。ヒトにも毒です。だから、ヒトデは、普通には食用にされませんね。一部で食用にされますが、食べ過ぎれば、毒になるはずです。
 ホラガイやボウシュウボラは、何らかの方法で、ヒトデサポニンを解毒するのでしょう。おかげで、普通なら食べられないものを、食べられるようになりました。
 これは、生きるうえで、とても有利ですね。他の生き物と、食べ物が競合しないからです。食べ物がなくなる可能性が、少ないのですね。
 ホラガイは、オニヒトデ退治の切り札として、期待されます。積極的に、オニヒトデを食べる生き物は、ホラガイくらいしかいないからです。けれども、ホラガイの生態は、まだ、よくわかっていません。過度に期待するのは、禁物でしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、ホラガイも、ボウシュウボラも掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、ホラガイと同じ、巻貝の仲間を取り上げています。また、ホラガイの食べ物になるヒトデも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 オニヒトデは、サンゴ礁の悪役?(2008/07/18)
 アワビという種名の貝はいない?(2008/01/14)
 貝と付いても貝じゃない? モミジガイ(2007/04/27)
 潮干狩りの悪役、ツメタガイ(2006/04/17)
 ヒトデは海のギャングスター?(2006/04/14)
 鉄の鱗【うろこ】を持つ貝、スケーリーフット(2006/04/02) ※日本語名を「ウロコフネタマガイ」という巻貝の解説です。
などです。

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