図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2008年8月18日

スベスベマンジュウガニの名の由来は?

ico_weather_hare.gif


 日本のカニ(蟹)のうち、最も有名なのは、何でしょうか? スベスベマンジュウガニかも知れません。名前が面白いですよね。
 スベスベマンジュウガニは、日本で、普通に見られるカニです。房総半島以南に分布します。深い海へ行かなくても、磯でも見られます。海水浴で、会えるかも知れません。
 なぜ、こんな種名が付いたのでしょうか? スベスベマンジュウガニは、オウギガニ科マンジュウガニ属の一種です。同じマンジュウガニ属の仲間に、アカマンジュウガニ、ホシマンジュウガニなどがいます。饅頭【まんじゅう】のように、丸っこいカニたちです。マンジュウガニの仲間で、「体がすべすべ」だから、スベスベマンジュウガニです。
 カニの中には、他にも、「スベスベ何とか」という種名のものがいます。例えば、スベスベオウギガニです。スベスベオウギガニは、イソオウギガニ科スベスベオウギガニ属に属します。体がすべすべなのは同じでも、スベスベマンジュウガニとは、遠縁です。
 ヤドカリの中にも、スベスベサンゴヤドカリという種がいます。ヤドカリ科サンゴヤドカリ属の一種です。この種も、きっと、体のどこかが「すべすべ」なのでしょう。
 中で、極めつけに、矛盾した種名のカニがいます。「スベスベケブカガニ」です。漢字で書けば、「すべすべ毛深蟹」です。なぜ、こんなに、変すぎる種名なのでしょうか?
 スベスベケブカガニは、ケブカガニ科スベスベケブカガニ属に属します。ケブカガニ科の一種なのに、毛深くないのですね。そこで、スベスベケブカガニと名づけたようです。「面白さを狙って、やったんじゃないか?」と、疑ってしまいますね(笑)
 さて、スベスベマンジュウガニというのは、日本語の名前です。国際的には、ラテン語の学名で、呼ばれます。スベスベマンジュウガニの学名は、Atergatis floridusです。Atergatis【アテルガティス】というのが、「マンジュウガニ属」を示します。
 このAtergatisとは、何と、女神の名前なのですね。古代シリアの魚の女神、アテルガティスから取っています。この女神は、アタルガティスAtargatisとも呼ばれます。
 マンジュウガニの何を見て、女神の名を付けたのでしょうか? これも面白いですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、スベスベマンジュウガニが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。


 目高蟹【めだかがに】とは、ツノメガニ?(2008/07/07)
 毛蟹【けがに】は、なぜ毛だらけ?(2007/11/30)
 カニでないカニがいる?(2006/12/24)
 タコノマクラの花びら模様は、いったい何?(2008/01/25)
 突然の人気者? スカシカシパン(2008/01/10)
などです。


http://blog.zukan.net/blog/2008/08/18-818.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1519

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1519

コメント

Posted by チョモ at 2008年8月18日 23:25

「スベスベマンジュウガニ」
なんだか美味しそうな名前ですが、
体内に猛毒を持っているそうですね。
小さい体ですがハサミ1本でも食べたら
人間でも死んでしまうと聞きました。

Posted by 松沢千鶴 at 2008年8月19日 17:47

 チョモさんいつもありがとうございます。
 東京は、曇ってまいりました。夕立ちがきそうです。

『スベスベマンジュウガニ』には、サキシトキシン=saxitoxinという毒を持っているようですね。

 近縁の種も、ときどき中毒の報告があるようです。気をつけないといけませんね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)