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2008年8月25日

ウミユリ(海百合)は、海底に咲く花?

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 深海には、珍しい生き物が、多いですね。ウミユリが、その一つです。
 ウミユリは、棘皮動物門【きょくひどうぶつもん】ウミユリ綱【こう】に属する「動物」です。広い意味でいえば、ウニやナマコやヒトデの仲間(棘皮動物【きょくひどうぶつ】)です。けれども、ウミユリは、ウニともナマコともヒトデとも、似ていません。
 名のとおり、ウミユリは、植物のように見えます。長い柄【え】で、海底に付いています。ゆっくりならば、移動もできます。柄の先に、花に似た部分があります。
 花びらに見えるのは、腕【うで】です。ヒトデの腕と同じもの、と思って下さい。ヒトデの腕と違うのは、細かい触手のようなもの――羽枝【うし】といいます――が、たくさん付いていることです。羽枝は、餌を取るのに、使われます。
 ウミユリの餌は、海水中の、小さな有機物です。生物の死骸の破片や、プランクトンなどですね。羽枝のある腕で、海水中の食べ物を、かき集めます。
 現生のウミユリは、すべて深海産です。最も浅いところでも、100mを越える海にいます。深いところでは、6000mほどの海にもいます。
 ウミユリは、生きている化石です。大昔、一億年ほど前までは、浅い海にもいたことが、わかっています。なぜ、現在のウミユリは、深海にしか、いないのでしょう? 
 じつは、現在の浅海には、ウミユリから進化した生き物がいます。ウミシダです。
 ウミシダ(海羊歯)も、棘皮動物門ウミユリ綱に属します。ウミユリ直系の子孫です。偶然ですが、やはり、植物のシダに似ます。ウミユリと違い、長い柄が、ありません。
 ウミシダと比べて、ウミユリには、何か、不利な点があるのですね。そのために、「暮らしにくい深海へと、追い出された」と考えられています。
 ウミユリよりも、ウミシダのほうが、活動的です。ウミシダは、かなりの速さで、歩いて移動できます。泳げる種も、多いです。長い柄がない分、有利なようです。
 ウミユリは、時代遅れの生き物かも知れません。しかし、深海で、たくましく生きています。大絶滅の時代を、何回もくぐり抜けました。生き物の大先輩ですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、ウミユリは載っていません。そのかわり、ウミユリの直系の子孫、ウミシダの一種(ニッポンウミシダ)が掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


 過去の記事で、ウミユリの仲間のウミシダを取り上げています。また、他の深海の生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 本当にあった不思議なカレイの話(2008/01/25)
 植物? いえ動物です。ウミシダ(海羊歯)(2007/11/26)
 新種のクシクラゲ? 発見(2007/06/13)
 希少なサメ(鮫)、メガマウスの撮影に成功(2007/06/12)
 深海にすむ『サメハダホウズキイカ』定置網にかかる(2007/4/17)
などです。


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