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2008年9月19日

引越しは嫌い? ヒナコウモリ

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 明日9月19日から26日まで、日本の動物愛護週間ですね。動物愛護の精神を広めるとは、良い行事ですね。
 けれども、本当に動物を愛護するのは、難しいです。ヒトが「良かれ」と思うことでも、他の動物には、理解しがたいことが、あるでしょう。
 例えば、ある生き物のすみかが、壊れそうだとします。人間ならば、「危ないから、引越して」と言えば、済みますね。しかし、ヒト以外の動物には、言葉が通じません。どうしても危険を避けさせたければ、強制的に、移住させるしかありません。
 実際に、このような例があります。ヒナコウモリという、コウモリの一種についてです。
 ヒナコウモリは、日本の広い地域に分布します。東日本に多いです。ここで取り上げるのは、青森県の七戸町【しちのへまち】のヒナコウモリです。
 七戸町には、天間舘【てんまだて】神社という神社があります。ここに、たくさんのヒナコウモリがいます。国内では、最大のヒナコウモリ繁殖地です。
 ここのヒナコウモリは、専用の蝙蝠小舎【こうもりごや】で、繁殖します。地域の人々に、温かく見守られているのですね。動物愛護の良い例でしょう。
 ところが、近年、蝙蝠小舎の傷みが、激しくなってきました。このままでは、崩落の危険があります。そこで、「新しい蝙蝠小舎を建てて、そちらに引越してもらおう」となりました。新しい小舎は、2005年に建てられました。
 引越し作戦は、2006年に始まります。まず、春先に、古い小舎の出入り口を塞ぎました。コウモリたちは、いつも、春に小舎へ戻ってくるからです。冬の間は、別の場所で、過ごしています。小舎は、春から夏の、繁殖期のすみかです。
 戻ったコウモリたちが、隣の新しい小舎へ棲めば、成功です。でも、2006年も、2007年も、2008年も、うまく行きませんでした。コウモリたちは、古い小舎に、愛着があるようです。何か、ヒトにはわからない、棲みやすさがあるのでしょう。
 その「棲みやすさ」を解明することが、本当の動物愛護に、つながると思います。


 ヒナコウモリの引越しに関するニュースは、以下にあります。
 ヒナコウモリ飛来過去最少/七戸で調査(デーリー東北 2008/7/15)
 ヒナコウモリ移住成功 3年越しの作戦実る(デーリー東北 2008/5/19)
 ヒナコウモリの新居移住計画がスタート(デーリー東北 2008/4/17
  


図鑑↓↓↓↓↓には、ヒナコウモリをはじめ、日本のコウモリが、十種以上掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 
 過去の記事でも、コウモリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 米国で、コウモリが、謎の大量死(2008/05/12)
 コウモリと共存しよう、引越し大作戦(2008/04/28)
 虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
 不細工なんて言わないで、キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)(2007/06/25)
 人間の役に立つコウモリ(2006/08/18)
などです。


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