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2008年9月29日

フジツボは富士壷? 藤壷?

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 日本の海岸なら、どこでも見られる生き物が、フジツボですね。岩や杭【くい】などに、びっしりと付きます。その様子を、気味悪く感じる人も、いるのでしょう。「ヒトにフジツボが寄生する」という都市伝説がありますね。むろん、これは、ただの伝説です。
 では、フジツボは、どうやって、岩などに付くのでしょうか? 海中を泳いでゆきます。
 泳ぐのは、フジツボの幼生です。成体のフジツボは、泳げません。あんな殻に包まれていては、無理ですね。成体のフジツボは、一度付いてしまったら、離れられません。
 フジツボの幼生は、親とは、まったく姿が違います。殻を持ちません。身軽に泳ぎます。ノープリウス幼生と呼ばれます。とても小さいので、肉眼では見えにくいです。
 エビやカニの幼生も、フジツボと同じ、ノープリウス幼生です。このことから、フジツボが、エビやカニの仲間だとわかりました。節足動物【せっそくどうぶつ】というグループです。殻があっても、フジツボは、貝類ではありません。
 一部の地域では、フジツボを、食用にします。私も、食べたことがあります。味は、まさしく、エビやカニの系統でした。貝の味ではありません。
 フジツボに近縁な生き物として、エボシガイがいます。以前、このブログで、取り上げましたね。エボシガイは、肉質の柄【え】で、物に付いています。「柄のあるフジツボ」が、エボシガイといえます。逆に、「柄のないエボシガイ」が、フジツボともいえます。
 エボシガイや、フジツボは、船に付くことがあります。彼らにしてみれば、良いすみかなのでしょう。船が動けば、流れてくる食べ物に、困らないはずです。
 でも、付かれた船は、速度が出なくなってしまいます。このため、船のメンテナンスでは、「船底のエボシガイや、フジツボを落とす」作業があります。
 昔の船には、エボシガイが付くことが多かったようです。しかし、今の船に付くのは、フジツボが多いです。理由は、今の船のほうが、速いからです。フジツボは、柄がなくて、ぴったり付きますね。このほうが、速さに耐えられるようです。
 なお、フジツボの漢字名は、「富士壷」です。殻の形が、富士山に似るからだそうです。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、イワフジツボ、クロフジツボが掲載されています。
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 過去の記事で、フジツボに近縁なエボシガイを取り上げています。また、その他の、海に棲む節足動物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 スベスベマンジュウガニの名の由来は?(2008/08/18)
 殻があっても貝じゃない、エボシガイ(2007/10/22)
 おせち料理の海老【えび】はクルマエビ?(2007/01/11)
 ウミホタル(海蛍)は海の掃除屋さん(2006/04/14)
などです。



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