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2008年10月10日

西行【さいぎょう】の歌ったシギは、どの種?

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 「心なき身にもあはれは知られけり鴫【しぎ】立つ沢の秋の夕暮れ」とは、有名な和歌ですね。西行という僧侶の歌です。西行は、著名な歌人ですね。
 この歌には、鳥のシギ(鴫)が登場します。ほとんどのシギは、渡り鳥です。日本には、多くの種のシギが、渡ってきます。この歌に登場するのは、どの種でしょう?
 本当のところは、作者に訊かなければ、わかりませんね。ここでは、あえて、候補になるシギの種を、推測してみます。
 第一に、この歌のシギは、秋の日本本土にいる種でなければなりません。第二に、沢にいる種でなければなりません。つまり、海ではなく、淡水にいる種ですね。
 第三に、あまり小さい種ではないでしょう。例えば、スズメくらいしかない種では、沢にいても、目立ちません。歌の趣【おもむき】とは、違います。
 第四に、いつも群れでいる種ではないでしょう。この歌は、わびしげな秋の風情を表わすものだと思います。賑やかな群れでは、やはり、趣が違います。
 前記の要素で、振り落としてゆくと、どうでしょう? 海辺を好むオバシギやソリハシシギ、体の小さいトウネン、群れでいることが多いオオソリハシシギ、キアシシギ、ハマシギ、チュウシャクシギなどが、候補から消えます。
 他に、背が高すぎるセイタカシギや、体色の派手なタマシギも、消していいでしょう。嘴【くちばし】が短いキョウジョシギや、嘴が長すぎるタシギも、消せると思います。立ち姿が美しくなければ、和歌の光景にならないからです。では、残った候補は?
 有力候補の一種が、アオアシシギです。すんなりした姿をしています。青灰色の、細かい羽の模様が、日本人好みだと思います。哀調を帯びた鳴き声も、点数が高いですね。
 淡水というのを重視すれば、クサシギかも知れません。クサシギは、広い浜辺に出たがりません。シギには、珍しいことです。しかも、単独でいることが、多いです。
 日本には、他にも、たくさんのシギがいます。種ごとに、特徴が違います。皆さんも、自分なりに、歌のモデルを推測してみては、いかがでしょうか?



図鑑↓↓↓↓↓には、シギの仲間が、十八種ほど掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、シギ(鴫)の仲間を取り上げています。さまざまなシギの画像もあります。よろしければ、以下のリンク先が主なものです。御覧下さい。
 チュウシャクシギ(2008/01/02)【画像】 
 セイタカシギ(2007/11/07)【画像】
 シギ(鴫)の嘴【くちばし】は、なぜいろいろある?(2007/08/27) 
 アオアシシギ(2007/05/16)【画像】
 ハマシギ (2007/05/16)【画像】
 子育てに張り切るお父さん、タマシギ(2006/06/17) 
 遠いところから来たのかな?(キアシシギ)(2006/03/01)【画像】
 美味しそうなものあった?(オオソリハシシギ)(2006/01/25)【画像】
などです。

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