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2008年10月27日

ギンブナ(銀鮒)の種名は、大混乱中

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 フナ(鮒)は、日本人に馴染みが深い淡水魚ですね。住宅街の池などにも、よくいます。
 フナとは、コイ科フナ属に属する種の総称です。単に「フナ」といえば、キンブナ(金鮒)という種か、ギンブナ(銀鮒)という種を指すのが、普通ですね。他のフナ属の種は、「○○ブナ」と、正式な種名で呼ばれることが、多いです。
 フナ属の種は、分類が難しいことで、知られます。どの種も、姿が似ているからです。フナ属の分類は、研究者の間でも、意見が分かれています。
 例えば、「ギンブナ」は、正式な日本語名です。ところが、「ギンブナ」を調べると、本やウェブサイトにより、ラテン語の学名が、違います。私が調べた範囲では、以下の三つの学名がありました。
Carassius langsdorfi
Carassius auratus langsdorfi
Carassius gibelio langsdorfi
 こうなるのは、研究者によって、ギンブナの分類が、違うからです。
 Carassiusとは、「フナ属」を指すラテン語の学名です。Carassius langsdorfiの場合は、「フナ属の中の、langsdorfiという独立種」を表わします。
 Carassius auratus langsdorfiなら、「フナ属のauratusという種の中の、langsdorfiという亜種」を示します。Carassius gibelio langsdorfiなら、「フナ属のgibelioという種の中の、langsdorfiという亜種」を示します。
 亜種とは、「種を分けるほどではないけれども、違いがある」グループを指します。つまり、「ギンブナ」は、独立した種なのか、それとも、他の独立種の中の亜種なのかさえ、はっきりしません。「フナ」の中の、ギンブナだけでも、これだけ混乱しています。
 ナガブナや、キンブナにいたっては、いまだに、ラテン語の学名が、付いていません。調査が進んでいないため、分類ができないのですね。
 フナ属の種は、朝鮮半島や、中国にも分布します。しかし、朝鮮半島や中国の「フナ」が、日本のものと同種なのかどうか、不明です。こんな状況では、無理もありませんね。



図鑑↓↓↓↓↓には、ギンブナが掲載されています。
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 過去の記事でも、分類の紛らわしい生き物を、取り上げています。また、ラテン語の学名についても、解説があります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 サクラソウとプリムラは、同じ? 違う?(2008/04/07)
 シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
 梅にウグイス? いえメジロです(2007/03/12)
 コウイカとヤリイカはどう違う?(2006/11/10)
 学名ってなんですか?(2005/09/30)
などです。


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