2008年11月10日
日本最大のネズミは、ケナガネズミ
二〇〇八年も、残り少なくなってきました。今回は、子年【ねどし】を惜しんで、ネズミの話をしましょう。齧歯目【げっしもく】ネズミ科に属する生き物のことです。
日本で、最も大きなネズミ(ネズミ科の種)は、何だと思いますか? 飼育している種や、外来の種は、除きます。日本在来の種では、ケナガネズミが、最大といわれます。
ケナガネズミは、頭と胴の長さが、合わせて20cm以上になります。それと同じくらい、尾が長いです。尾の長さだけでも、20cmを越えます。体の長さのうち、ほぼ半分が、尾というわけですね。時には、頭胴長も、尾長も、30cmを越えます。
なぜ、こんなに尾が長いのでしょうか? 樹上生活に適応したため、と考えられています。木の上で暮らすには、尾が長いほうが、都合がいいのですね。バランスを取りやすいからです。樹上生活の生き物には、尾が長いものが、多いです(例外もいます)。
ネズミというと、害獣のドブネズミなどを、思い浮かべる方がいるでしょう。けれども、ケナガネズミは、ヒトには害を与えません。森林で、ひっそり暮らしています。
ケナガネズミは、とても珍しい種です。世界中で、日本の沖縄本島と、奄美大島と、徳之島【とくのしま】にしか、分布しません。齧歯目ネズミ科の中の、「ケナガネズミ属」に属します。この属には、ケナガネズミ一種しかいません。独自性が強い種です。
ケナガネズミは、日本の天然記念物に指定されています。環境省のレッドリストにも、挙げられています。しかし、保護されているのに、数が減っているようです。
なぜ、数が減るのでしょうか? 第一に、生態が、よくわかっていないからです。
生き物は、捕るのを禁止すれば、保護できるのではありません。例えば、食べ物や、棲む場所がなくなったら、生きていけませんよね。生態を知らなければ、食べ物や、棲む場所などを、守ることもできません。生態を知ることが、大切です。
第二に、敵が増えたからです。ケナガネズミの分布地に、人間が、イヌ、ネコ、マングースなどを、持ちこみました。これらの肉食獣が、ケナガネズミを食べています。
生き物の保護は、難しいのですね。でも、やるべきだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケナガネズミが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/7)
水辺の巨大な鼠【ねずみ】の正体は?(2008/01/19)
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?(2008/01/11)
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?(2007/11/23)
などです。
松沢千鶴
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