2008年11月14日
成虫が三年生きる? オオゾウムシ
ヒトなどの哺乳類に比べると、昆虫は、寿命が短いですね。普通は、数ヶ月足らずしか生きません。長生きで知られるセミでも、七年ほどですね。
セミの場合、長いのは、幼虫の期間です。成虫の期間は、ほんの一、二週間です。大部分の昆虫は、セミと同じく、幼虫の期間のほうが、ずっと長いです。
なぜ、こうなるのでしょうか? たぶん、昆虫は、一生を、「成長期間」と「繁殖期間」とに、はっきり分けているからでしょう。
幼虫の間が、「成長期間」です。この期間は、ひたすら餌を食べます。大きくなることに、専念するのですね。これには、時間がかかります。体を作るためですね。
成虫は、「繁殖期間」です。この期間は、卵を産みさえすれば、目的達成です。条件が良ければ、産卵は、すぐに済みますね。短くても、かまわないわけです。
ところが、中には、成虫の期間が長い昆虫もいます。例えば、オオゾウムシです。
オオゾウムシの幼虫の期間は、一年ほどです。対して、成虫になってからは、二年以上も生きます。なぜ、こんなふうに逆転しているのかは、不明です。
オオゾウムシは、甲虫目【こうちゅうもく】オサゾウムシ科に属します。一般的に、「ゾウムシ」と呼ばれる昆虫の仲間です。成虫の口が、ゾウの鼻のように長いことから、ゾウムシ(象虫)となりました。ただし、ゾウムシの口は、ゾウと違って、硬いです。
ゾウムシの口は、錐【きり】のように、穴を開けるのに使われます。多くの場合、産卵する時に使うようです。ゾウムシの仲間は、木材や穀物など、硬い物に産卵することが多いからでしょう。オオゾウムシは、いつ、その口を使うのか、わかっていません。
ゾウムシの成虫は、口だけでなく、全身が「硬くて丈夫」な種が多いです。オオゾウムシも、そうです。成虫が長生きする理由の一つは、これだと考えられています。
オオゾウムシは、爬虫類のカメ(亀)と、同じ戦略なのでしょう。カメは、硬い甲羅で、身を守っていますね。そのかわり、ゆっくりしか動けません。ゾウムシも、ゆっくり動く昆虫です。ゆっくり主義で、長い時間を乗り切っている、といえます。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオゾウムシが掲載されています。また、オジロアシナガゾウムシ、シロコブゾウムシなど、他のゾウムシの仲間も載っています。
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過去の記事でも、甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
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松沢千鶴
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