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2008年11月24日

和牛は「日本のウシ」ではない?

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 来年、二〇〇九年は、丑年【うしどし】ですね。それにちなんで、今回は、ウシの話をしましょう。日本のウシの話です。
 現在、日本にいるウシは、ほとんどが、飼われているものです。野生のウシは、鹿児島県の口之島【くちのしま】という島にいるだけです。口之島のウシも、元は、家畜でした。日本には、本当の意味での野生ウシは、いません。
 では、「和牛」は、どこから来たのでしょうか? 元をたどると、朝鮮半島から来たようです。もちろん、ヒトが連れてきました。千年以上、昔のことです。
 日本に来た時点で、ウシは、すでに、家畜化されていたのですね。それから江戸時代まで、日本のウシは、他の地域のウシと、大規模には、混血しませんでした。
 明治時代以降に、様子が変わります。多くの日本在来ウシに、外国産のウシが、かけ合わされました。そうされた理由は、主に、日本のウシが、小さかったからです。乳を取るにしろ、肉を取るにしろ、大きいウシのほうが、たくさん取れますよね。
 こうして生まれたのが、現在の「和牛」です。「和牛」といっても、外国産の血が混じっています。高級な牛肉で知られる「黒毛和牛」も、そうです。
 かといって、牛肉の品質が、落ちたわけではありません。むしろ、品質を良くするために、外国産の血が入れられました。
 そのかわり、日本在来品種のウシは、絶滅に瀕しています。現在、純粋な日本産品種といえるのは、前記の口之島牛と、山口県にいる見島牛【みしまうし】だけです。
 家畜の品種とは、人間のために、作られたものです。「人間の役に立たない」と判断されれば、絶滅する運命です。でも、そんなに簡単に、絶滅させていいのでしょうか?
 例えば、見島牛は、長い間、人間のために働いてきました。自動車がない時代の、貴重な労働力でした。そういう昔の文化を、伝える存在です。彼らを絶滅させるのは、私たちの文化の一部を、失うことではないでしょうか?
 家畜も、場合によっては、保護の対象になっていいと思います。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ウシは載っていません。そのかわり、ウシ科のニホンカモシカが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、ウシや、ウシの品種に関することを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。 
 イグ・ノーベル賞の、バニラ【Vanilla】の研究とは?(2007/10/18)
 イヌの品種はどのように分けるのでしょうか?(2006/11/22)
 見た目がシカに見えるのに...(2006/05/25)
 北極圏に「ジャコウウシ」という野生の動物が(2005/11/15)
などです。


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