2008年12月 1日
カスザメは、海中の天使?
十二月、日本では、にわかキリスト教徒が増えますね(笑) 今回は、クリスマスにちなんで、海に棲む「天使」の話をしましょう。
英語で、angel sharkと呼ばれるサメ(鮫)がいます。直訳すれば、「天使ザメ」ですね。これは、日本語名を、カスザメ(糟鮫)というサメの仲間です。
なぜ、カスザメは、「天使ザメ」なのでしょうか? 理由は、カスザメの姿にあります。
カスザメは、普通のサメとは、まったく違う姿です。上下に平たい形です。サメというより、エイにそっくりです。けれども、よく見れば、エイとは違います。
大きな違いは、ひれの形と、鰓穴【えらあな】の位置にあります。
エイは、上から見ると、円い体に、細長い尾が付いていますね。いわば、フライパン型です。胸びれと体とは、一体化していて、区別できません。
対して、カスザメは、上から見ると、菱型【ひしがた】に見えます。胸びれが、大きく横に張り出しているからです。胸びれと体とは、はっきり区別できます。この胸びれを、「天使の翼」に見立てて、「天使ザメ」になったようです。
もう一つ、エイとカスザメとの大きな差は、鰓穴です。エイの鰓穴は、体の下側(腹側)にあります。カスザメの鰓穴は、体の横側(首の脇)にあります。
姿が似ていても、エイとカスザメとは、縁が遠いです。エイとは、軟骨魚綱【なんこつぎょこう】のうちの、シビレエイ目【もく】、ノコギリエイ目、ガンギエイ目、トビエイ目に属する種の総称です。カスザメのほうは、軟骨魚綱のうち、カスザメ目【もく】に属する種の総称です。カスザメ目の中に、カスザメという種名の魚もいます。
カスザメという日本語名は、何に由来するのでしょうか? これは、わかっていません。そのかわり、カスザメには、わかりやすい別名が、いくつかあります。
例えば、インバネス、トンビ、マントなどという別名です。これらは、むろん、洋服の名前から来ています。「天使ザメ」もいいですが、これらの名前も、素敵ですね。マントをひるがえすヒーローみたいだ、と思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、カスザメ目【もく】の代表、種名カスザメ掲載されています。
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過去の記事でも、サメの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネムリブカは、眠るサメ?(2008/08/11)
希少なサメ(鮫)、メガマウスの撮影に成功(2007/06/12)
定置網に「ウバザメ」!! 茨城県日立沖(2007/04/25)
などです。
松沢千鶴
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