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2008年12月25日

アカボウクジラの歯の謎が、解ける?

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 クジラに関するニュースです。アカボウクジラというクジラの謎が、一つ、解けたかも知れません。
 アカボウクジラは、クジラの中でも謎が多いグループです。専門的にいえば、鯨偶蹄目【げいぐうていもく】の中の、アカボウクジラ科に属するクジラたちのことです。
 クジラの仲間を、大きく分けると、ハクジラとヒゲクジラとに分かれます。ハクジラとは、文字どおり、「歯のあるクジラ」です。ヒゲクジラは、歯の代わりに、「クジラヒゲ」という器官を持ちます。
 アカボウクジラ科は、ハクジラに属します。けれども、一部の種を除いて、歯の数が少ないです。多くのアカボウクジラ科の種では、雌【めす】は歯を持ちません。雄【おす】だけが、大きく発達した歯を一対、持つことが多いです。
 なぜ、雄だけに、このような歯があるのでしょうか? 餌を食べるのに、歯が必要でないことは明らかです。歯のない雌たちが、まったく問題なく生きているからです。
 アカボウクジラ科の種は、あまり陸に近づきません。そのうえ、食事は深い海底で行ないます。このため、彼らを観察することはとても難しいです。生態が、謎だらけになるわけですね。謎の中で、最も大きなものが雄の歯のことでした。
 このたび、「アカボウクジラ科の雄の歯は、雌に対するアピールのために発達した」という説が提出されました。クジャクの雄が、雌にアピールするために大きな羽根を発達させたのと同じです。
 この説には、反論もあります。確定したわけではありません。でも、興味深い説ですね。
 一部の報道では、ハクジラの仲間全体にこのような「謎の歯」があるように書かれています。が、それは間違いです。雄だけに大きな歯があるのは、アカボウクジラ科の種とイッカク科のイッカクだけです。
 今回の説を発表したチームは、二〇〇二年に、アカボウクジラ科の新種を発表しています。ペリンオウギハクジラという種です。今後も、研究の成果が楽しみですね。


 アカボウクジラの歯の謎に関するニュースは、以下にあります。
 ハクジラの種の分化、性選択的進化か(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/19)
 


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