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2008年12月26日

日本一の美蛙? イシカワガエル

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 二〇〇八年は、「国際カエル年」でした。一年の締めくくりに、日本の南西諸島のカエルを、紹介しましょう。「日本一、美しい」といわれるカエルです。
 それは、イシカワガエルという種です。世界中で、日本の奄美大島と、沖縄本島にしか、分布しません。不思議なことに、奄美大島と沖縄本島の間の、徳之島【とくのしま】や、沖永良部島【おきのえらぶじま】などでは、見つかっていません。
 イシカワガエルは、「美しい」といっても、きらきら光ったり、派手な色だったりするわけではありません。緑色の地に、黒っぽい斑点があります。苔(コケ)の生えた岩に、似ています。人によっては、「ちっとも美しくない」と思うでしょう。
 けれども、よく見ると、渋い美しさがあります。日本庭園に似合いそうです。
 南西諸島は、冬でも、あまり寒くなりませんね。そのため、イシカワガエルは、冬眠しません。それどころか、沖縄本島では、一月から二月に、繁殖するといわれます。奄美大島では、もう少し遅い時期に、繁殖するようです。
 沖縄本島のイシカワガエルと、奄美大島のイシカワガエルとでは、体の模様や、習性などが、少し違います。もしかしたら、亜種レベルで、違うかも知れません。これについては、今後の研究が待たれます。しかし、研究が進む前に、絶滅しかねない状況です。
 イシカワガエルの生息域は、狭まりつつあります。彼らは、適度に湿った森林がないと、生きていけません。産卵できる沢も、必要です。うっかり開発されたため、そのような場所が、失われることがあります。
 イシカワガエルは、鹿児島県と、沖縄県で、天然記念物に指定されています。許可がなければ、採集や飼育は、できません。一応、保護されているといえます。
 でも、生き物は、個体だけ保護すれば、保護できるのではありません。生息域を、丸ごと保護する必要があります。道路が通されたり、建築物ができたりすれば、環境が変わってしまいます。環境の変化に、ついていける生き物ばかりではありません。
 開発と、環境の保護との両立は、難しいです。それでも、方法を考えたいですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、イシカワガエルが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。


 過去の記事でも、日本のカエルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 平凡なカエルが危機に? アオガエル(青蛙)たち(2008/05/26)
 指の数が違うカエルがいる?(2008/02/22)
 イボガエル? いえツチガエルです(2007/09/07)
 トノサマガエルの謎(2007/05/21)
などです。


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