2008年12月29日
ウミウシは何の仲間?
二〇〇九年は、丑年【うしどし】ですね。それにちなんで、「ウシ」の名が付いた生き物を紹介しましょう。ウミウシ(海牛)です。
ウミウシは、牛の仲間ではありません。それどころか、哺乳類でさえありません。巻貝の仲間です。専門的にいえば、軟体動物門【なんたいどうぶつもん】腹足綱【ふくそくこう】というグループに属します。名のとおり海中に棲みます。
まったく違う生き物なのに、なぜ、ウミ「ウシ」なのでしょうか? 角のような触角【しょっかく】があるからです。このため、「海の牛」に見立てられたのですね。
巻貝とはいえ、ウミウシは、貝殻を持ちません。軟らかい体だけで、海底を這っています。しかも、ウミウシには、派手な体色の種が多いです。これでは、すぐに、敵に見つかってしまいそうですね?
じつは、多くのウミウシが、毒を持ちます。おかげで、他の生き物に、食べられません。体色が派手なのも、毒と関係するようです。「毒があるぞ」と周囲に警告することで、身を守っているのでしょう。警戒色というものですね。
ウミウシは、「自分では、毒を作らない」といわれます。では、どうやって、毒を持つのでしょうか? 食べ物から得ます。毒のある生き物を食べて、その毒を流用します。
実際には、何を食べるのか、解明されているウミウシは、少ないです。知られる範囲では、有毒の海綿動物【かいめんどうぶつ】(カイメン)や、刺胞動物【しほうどうぶつ】(クラゲなど)を食べる種がいます。これらの種は、食べたものの毒を、利用します。
何を食べるのか、知られないウミウシが多いのは、研究が進んでいないからです。ウミウシは、ヒトの生活に、直接、関わりませんね。そのため、研究が進んでいません。種の分類さえ、定かでないものが多いです。
けれども、近年、状況が変わってきました。ダイビングをやる人が、増えたためです。きれいなウミウシは、良い観察対象です。新しいことが、少しずつ、わかってきました。いずれ、ウミウシの毒の秘密も、わかるのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、アオウミウシやシロウミウシ、ミノウミウシが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、ウミウシのように、「殻を持たない巻貝」を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
いじめると雨が降る? アメフラシ(2007/04/23)
ナメクジは塩をかけると溶ける?(2006/06/23)
ハダカカメガイ(クリオネ)は流氷の天使か?(2006/01/09)
などです。
松沢千鶴
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