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2009年1月19日

知られざる美味? 寒鯔【かんぼら】

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 寒い季節は、海の幸【さち】が美味しいですね。鮟鱇【あんこう】、寒鰤【かんぶり】などが、有名です。中に、寒ボラというものがあることを、御存知ですか?
 寒ボラとは、寒い季節に捕れるボラのことです。ボラは、日本沿岸の海にいる魚ですね。昔から、食用に漁獲されています。趣味の釣りの対象にもされます。
 ボラが、一番美味しいのが、冬です。この時期のボラは、最も脂がのるからです。
 けれども、現在、食用としては、ボラは人気がありません。「臭【くさ】い」と言われることが、多いですね。こうなったのは、人間のせいです。
 ボラは、沿岸の海に棲みます。沿岸の海は、人間によって、汚染されやすいです。汚染された海のボラは、身が臭くなります。幸か不幸か、ボラは、汚染に強いのですね。
 きれいな海の寒ボラは、本当に美味しい、と聞きます。美味をなくしたのは、人間自身です。こんなふうにしておいて、グルメブームなんて、おかしいですね。
 近年は、一時期ほど、海の汚染が、ひどくなくなりました。ボラがいなかった海に戻ってきたり、臭くないボラが捕れたりということが、増えたようです。
 「ボラの群れが、川を上った」というニュースが、流れることがありますね。ボラは、本来、海に棲む魚です。しかし、時おり、群れで川へ上ります。淡水域へ入るのは、若いボラのようです。なぜ、このように川を上るのかは、わかっていません。
 海がきれいだった時代、ボラは、もっと人間に親しい魚でした。沿岸で、大量に捕れるからです。ありがたい食べ物だったのでしょう。美味しいので、高級魚とされた地域もありました。「出世魚」なのは、その名残でしょう。
 出世魚とは、成長につれて、呼び名が変わる魚ですね。成長段階が同じでも、地方により、呼び名が違います。例えば、関東では、イナ→ボラ→トド、などと呼んだようです。
 私は、海水浴の最中、ボラに会ったことがあります。大きな眼が、印象的でした。すぐ近くまで来たのに、驚きました。ボラは、あまりヒトを恐れないようです。
 ボラとヒトが、一緒に泳げる海を、後世に残したいですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、ボラが掲載されています。
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 過去の記事でも、冬に美味しい魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ハコベという植物は、ない?(2009/01/05) 
 ギンブナ(銀鮒)の種名は、大混乱中(2008/10/27) 
 カサゴ(笠子)は、似たもの同士の一族(2007/11/26)
ハマチはブリの子か?(2007/01/19)  
 秋に美味しい鰍【かじか】(2006/11/13)



などです。

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